介護福祉士 過去問
第38回(令和7年度)
問116 (総合問題 問3)
問題文
〔事例〕
Aさん(66歳、女性)は、一人息子と二人で暮らしている。会社の趣味サークルや地域活動に熱心に参加してきた。半年前に、長年勤めた仕事を定年退職して、継続雇用で週2日の勤務になった。その頃から不眠を訴え、疲れやすく気持ちが落ち込む日が増えてきた。しばらくすると、睡眠中に大声をあげたり、息子の部屋までふらふらと歩いてきたり、自室のカーテンの花柄が動いて怖いと話したりするようになった。近隣の大学病院を受診した結果、手足の震え、小刻みな歩行、顔のこわばりなどがみられ、レビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)の診断を受けた。
Aさんは、趣味活動や自宅で息子と過ごすことを優先し、これからの生活を楽しみたいと考えて、仕事を辞めた。そして、安全に歩く力を維持するために介護サービスを活用しようと考えた。Aさんは要支援2の認定を受けて、介護予防通所リハビリテーションの利用を始めた。
サービス利用開始から2か月後、担当介護支援専門員(介護福祉士)はモニタリングを行うために、Aさんの自宅を訪れた。Aさんは、「もっとほかの人と交流したいが、自宅で生活しながら利用できると安心だ。とにかく息子に心配をかけずに一緒に暮らしていきたい」と語った。息子は、「最近仕事が忙しくなり、今後泊まりの出張もあるので、リハビリ以外のサービスもうまく使ってほしい」と語った。
次のうち、Aさんに利用を勧めるサービスとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
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問題
介護福祉士試験 第38回(令和7年度) 問116(総合問題 問3) (訂正依頼・報告はこちら)
〔事例〕
Aさん(66歳、女性)は、一人息子と二人で暮らしている。会社の趣味サークルや地域活動に熱心に参加してきた。半年前に、長年勤めた仕事を定年退職して、継続雇用で週2日の勤務になった。その頃から不眠を訴え、疲れやすく気持ちが落ち込む日が増えてきた。しばらくすると、睡眠中に大声をあげたり、息子の部屋までふらふらと歩いてきたり、自室のカーテンの花柄が動いて怖いと話したりするようになった。近隣の大学病院を受診した結果、手足の震え、小刻みな歩行、顔のこわばりなどがみられ、レビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)の診断を受けた。
Aさんは、趣味活動や自宅で息子と過ごすことを優先し、これからの生活を楽しみたいと考えて、仕事を辞めた。そして、安全に歩く力を維持するために介護サービスを活用しようと考えた。Aさんは要支援2の認定を受けて、介護予防通所リハビリテーションの利用を始めた。
サービス利用開始から2か月後、担当介護支援専門員(介護福祉士)はモニタリングを行うために、Aさんの自宅を訪れた。Aさんは、「もっとほかの人と交流したいが、自宅で生活しながら利用できると安心だ。とにかく息子に心配をかけずに一緒に暮らしていきたい」と語った。息子は、「最近仕事が忙しくなり、今後泊まりの出張もあるので、リハビリ以外のサービスもうまく使ってほしい」と語った。
次のうち、Aさんに利用を勧めるサービスとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 介護予防認知症対応型共同生活介護(認知症高齢者グループホーム)
- 日常生活自立支援事業
- 訪問介護(ホームヘルプサービス)
- 介護予防小規模多機能型居宅介護
- 介護予防・生活支援サービス事業の通所型サービス
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この過去問の解説 (2件)
01
この問題は、要支援2の利用者について、
ニーズに沿ったサービスを提供できる知識と提供力を問われます。
モニタリングによるAさんのニーズを聞いた上で、適切なサービスを提案します。
サービス名とその役割を覚えておくことも大切です。
誤りです。
認知症高齢者グループホームは、入居して共同生活をおくるサービスですが、
Aさんは、自宅で生活しながら利用できると安心だと言っています。
よって自宅を離れるサービスは、Aさんのニーズとは異なります。
誤りです。
日常生活自立支援事業の主なサービスは、
契約手続きの支援や、金銭管理の支援等になります。
現在のAさんや息子のニーズに即したサービスではありません。
誤りです。
Aさんはモニタリングの際、もっとほかの人と交流したいと言っています。
訪問介護では自宅に介護職員が訪問するサービスなので、交流したいニーズとは異なります。
また、要支援2は介護保険の訪問介護は利用できません。
(代わりに、介護予防・生活支援サービス事業の訪問型サービスは利用できます。)
正解です。
介護予防小規模多機能型居宅介護は、
「通い」「泊まり」「訪問」を組み合わせて利用することが出来ます。
Aさんの自宅からでも交流したいニーズや、息子の出張がある現状に、
対応できるサービスと言えます。
誤りです。
介護予防・生活支援サービス事業の通所型サービスは、
要支援者が利用するデイサービスですが、
息子に泊まりの出張があった場合、このサービスでは対応できません。
訪問介護は、同等のサービスは受けられますが、
要支援2では、訪問介護自体は利用できません。
日常生活自立支援事業は、契約手続きや金銭管理が主なサービスです。
その2つを除くとグループホーム、デイサービス、小規模多機能に絞れますが、
自宅にいたい、息子の出張にも対応したいというニーズを考えると、
小規模多機能が正解となります。
日常生活自立支援事業は、頻繁に出題されるので役割を覚えておくことが重要です。
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02
この問題は、「Aさん本人の自宅で暮らしたい、他の人と交流したいという希望と、息子の仕事や出張で介護できない時間があるという事情の両方に対応できるサービス」を選ぶ問題です。
Aさんと息子の両方のニーズを満たせるサービスを探します。
不正解
介護予防認知症対応型共同生活介護(認知症高齢者グループホーム)は、認知症高齢者が共同生活をする住居で、認知症の人に対して家庭的な環境の中で介護を提供します。Aさんは「自宅で暮らしたい」と言っていますが、グループホームは自宅に住み続けながら必要な時だけ利用するサービスではないため不正解です。
不正解
日常生活自立支援事業は認知症高齢者など、判断能力が不十分な人が地域で生活できるように、
・福祉サービスの利用援助
・日常的な金銭管理
・書類などの管理
などをする制度です。
しかし、Aさんが求めているのは、人との交流や自宅での生活です。これは日常生活自立支援事業の中心的な役割ではありません。
不正解
訪問介護は自宅にホームヘルパーが訪問して支援するサービス(身体介護や生活援助)です。確かにAさんは「自宅で生活したい」と言っていますが、「もっと他の人と交流したい」という希望があります。さらに、息子が泊まりの出張に行くという事情にも、訪問介護だけでは十分に対応できません。
正解
介護予防小規模多機能型居宅介護は、「通い」+「訪問」+「泊まり」を組み合わせて利用できます。Aさんの希望と息子の事情を1つずつ当てはめることができます。
通い→施設に通って他の利用者様と交流する
訪問→自宅に介護職員が来て支援する
泊まり→必要な時に事業所に泊まる
という3つのサービスを、1つの事業所を中心に柔軟に組み合わせることができます。
不正解
介護予防・生活支援サービス事業の通所型サービスは、要支援者などを対象に、地域での生活を継続できるように運動や交流、生活機能の維持などを行う通所型のサービスです。Aさんのニーズに当てはまる部分がありますが、息子の泊まりの出張に行くという今回の事情を考えると不十分です。
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