介護福祉士 過去問
第38回(令和7年度)
問102 (医療的ケア 問2)

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問題

介護福祉士試験 第38回(令和7年度) 問102(医療的ケア 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

気管カニューレの構造等に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
  • 気管カニューレは、咽頭に挿入されている。
  • 気管カニューレは、交換の必要がない。
  • カフは、カニューレの上端についている。
  • カフには、滅菌蒸留水が入れてある。
  • サイドチューブから、カフの上部の貯留物を吸引することができる。

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題は、気管カニューレについての知識を問われます。

気管カニューレとは、疾病等により自発的な呼吸が困難な人に対し、

気管に穴を空けて直接空気の通り道を確保する役割を持っています。

選択肢1. 気管カニューレは、咽頭に挿入されている。

誤りです。

気管カニューレは、咽頭より下の気管に穴を空けて挿入します。

それにより口腔からの呼吸ルートではなく、

気管カニューレによる呼吸ルートを確保することができます。

選択肢2. 気管カニューレは、交換の必要がない。

誤りです。

気管カニューレは、最長30日間で交換することと決められています。

長期留置型の気管カニューレは最長2ヶ月までの留置が認めらています。

尚、チューブが痰で詰まってしまった場合等の場合は、緊急交換を行います。

選択肢3. カフは、カニューレの上端についている。

誤りです。

カフは、カニューレの上端ではなく、先端についています。

カフとは風船のようなもので、挿入後に空気を入れて膨らませます。

膨らませることで気管とカニューレの隙間を埋め、

空気の漏れを防ぐ役割があります。

選択肢4. カフには、滅菌蒸留水が入れてある。

誤りです。

気管カニューレのカフは、滅菌蒸留水ではなく、空気を入れます。

滅菌蒸留水で膨らませる手法は、万が一カフが破れた場合、

肺に水が流れ込んでしまいます。

尚、滅菌蒸留水で膨らませる手法は、

膀胱留置カテーテル(バルーンカテーテル)の説明になります。

選択肢5. サイドチューブから、カフの上部の貯留物を吸引することができる。

正解です。

カフ上部には痰等の分泌物が溜まります。

その分泌物を吸い出すことが、サイドチューブの役割になります。

まとめ

医療的知識が必要で難しい問題になりますが、

気管カニューレの実物を見たり、画像検索等で視覚的に構造を学ぶことで、

その仕組みを覚えることが効率的です。

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02

この問題は、「気管カニューレの基本的な構造と、それぞれの部位がどのような役割をもつか」を問う問題です。

 

気管カニューレとは、気管切開をした人の気道を確保するために、気管に挿入する管です。通常の呼吸では、鼻・口→咽頭→気管→気管支→肺という経路で空気が入ります。しかし、気管切開を行った場合は、首の前側に開けた気管切開孔から、気管カニューレ→気管という形で気道を確保します。

さらにカフの上部には、分泌物がたまることがあります。その貯留物を吸引するためにサイドチューブを備えたタイプがあります。これが今回の回答につながります。

選択肢1. 気管カニューレは、咽頭に挿入されている。

不正解

 

気管カニューレは、咽頭ではなく「気管」に挿入されます。咽頭=鼻や口の奥にある部分、気管=喉頭の下から肺へ続く空気の通り道です。したがって、気管カニューレ=気管に入れると覚えましょう。

選択肢2. 気管カニューレは、交換の必要がない。

不正解

 

気管カニューレは、状態や使用しているカニューレの種類などに応じて、交換が必要になります。長期間使用すると、分泌物や痰、細菌などが付着する可能性があります。そのため、半永久的に同じカニューレを使用するわけではありません。

選択肢3. カフは、カニューレの上端についている。

不正解

 

カフは、カニューレの先端側にある膨らませることのできる袋状の部分です。これにより、

・空気が漏れるのを防ぐ

・人工呼吸器から換気を助ける

・分泌物が気管へ流れ込むのを抑える

ことができます。

選択肢4. カフには、滅菌蒸留水が入れてある。

不正解

 

カフを膨らませるために使われるのは、一般的に空気です。つまり、カフ=空気を入れて膨らませると覚えます。滅菌蒸留水とは、医療現場で使用することがありますが、この問題のカフの内容物として覚えるものではありません。

選択肢5. サイドチューブから、カフの上部の貯留物を吸引することができる。

正解

 

カフ付きの気管カニューレでは、カフを膨らませることで気管の壁とカニューレとの間をある程度ふさぎます。するとカフより上側に唾液などがたまることがあります。この部分に貯留した分泌物を吸引するためのものが、サイドチューブです。サイドチューブ→カフ上部の貯留物→吸引というセットで覚えると試験で強いです。

まとめ

介護現場では、「気道が確保されているから大丈夫」と考えるものではなく、利用者様の状態を注意深く観察する必要がありあす。例えば、

・呼吸の変化

・痰の量や性状

・意識状態

などの変化に注意します。以上があれば速やかに医師や看護師に報告・相談することが重要です。

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