介護福祉士 過去問
第38回(令和7年度)
問103 (医療的ケア 問3)
問題文
このとき、介護福祉士が喀痰排出(かくたんはいしゅつ)を促すためにAさんに行う対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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問題
介護福祉士試験 第38回(令和7年度) 問103(医療的ケア 問3) (訂正依頼・報告はこちら)
このとき、介護福祉士が喀痰排出(かくたんはいしゅつ)を促すためにAさんに行う対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 居室の湿度を30%に保つ。
- 水分摂取を控えるように伝える。
- 左側を下にした体位を勧める。
- 太い吸引チューブに変える。
- ベッド上での安静を勧める。
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この過去問の解説 (2件)
01
この問題は、喀痰排出を促す為の、知識や技法を問われます。
痰は一般的に、安静を保つより身体を起こすことで排出しやすくなります。
水分摂取や適切な湿度管理も痰をやわらかくする為に大切です。
誤りです。
居室の空気が乾燥していると気道粘膜の機能が低下します。
また、乾燥により痰の粘り気が強くなり、自力で排出することが難しくなります。
適切な湿度は50~60%と言われています。
誤りです。
水分摂取を控えると、痰の粘り気が強くなり、
自力で排出することが難しくなります。
水分を摂ることによって痰がやわらかくなり、出しやすくなります。
正解です。
Aさんは右肺に痰が溜まりやすいと情報があります。
左側を下にした体位をとることで重力により痰を移動させ、
自力での排出を促すことが出来ます。
誤りです。
太い吸引チューブが気道を塞いだり傷つけてしまうリスクがある為、
介護職のみの判断でチューブを変更することは適切ではありません。
変更の必要性があれば、医師に相談することが大切です。
誤りです。
長時間ベッド上で安静にしていると肺に痰が溜まりやすくなります。
自力での排出を促す為に、身体を起こしたり、
体位をこまめに変えることが有効になります。
体位の変更により溜まっている痰を、
重力で移動させる方法を体位ドレナージと言います。
1つの体位は長時間とらず、10~20分程度が有効です。
チューブ等、医療機器に関わる検討については、
自己判断ではなく医師や看護師に相談することが大切です。
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02
この問題は、「痰が貯留している利用者様に対して、どのような体位をとってもらうと痰の排出を促しやすいか」を問う問題です。
特に重要なのは、問題文の「右肺に痰が貯留しやすい」です。つまり、「痰がたまりやすい肺を上にすることで、重力を利用して痰の移動・排出を促す」という考え方が重要になります。
※慢性閉塞性肺疾患、通称COPDは、慢性的な気道の炎症や肺の構造変化などによって、
・痰
・咳
・息切れ
・呼吸困難
などが起こりやすい疾患です。「痰がからんでいるのに、咳をしても出せない」という状態になりやすくなります。今回の「粘性の強い透明な痰」という情報も、痰が出しにくい状況を考える手がかりになります。
不正解
湿度30%は低すぎます。空気が乾燥すると、気道分泌物が乾燥して、痰がさらに粘りやすくなる可能性があります。
不正解
水分を控えると、脱水につながり痰がさらに粘性になり、排出しにくくなる可能性があります。水分摂取は痰を出しやすくするためにも重要です。
※心不全や腎疾患などで水分制限が必要な人の場合は別です。医師・看護師に確認しましょう。
正解
痰が貯留しやすい右肺を上側にすることで、重力を利用して痰を移動させ、排出を促すことが期待できます。左側を下にする→右肺が上になる→重力を利用して右肺の痰を排出しやすくするという考え方です。
不正解
これは介護士が自己判断で行う対応として不適切です。そもそも「太いチューブにすれば痰が取れる」と考えません。吸引チューブは利用者様の状態や気道への負担を考慮して、適切なサイズを使用する必要があります。
不正解
「呼吸が苦しそうだから安静にさせよう」と考えてしまいそうですが、今回の目的は痰の排出を促すことです。単にベット上で安静にするだけでは、排出を促すことにはつながりません。
問題文には、「ゴロゴロという音がしていた」とあります。これは気道内に分泌物が存在していることを示唆する所見です。つまり、「安静にしておけばいい」ではなく、痰を排出しやすくする援助が必要になります。
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