介護福祉士 過去問
第38回(令和7年度)
問97 (障害の理解 問7)
問題文
Aさん(45歳、男性)は、1年前、交通事故で頭部外傷を負った。四肢に障害は残らなかったが、高次脳機能障害(higher brain dysfunction)と診断された。
次の記述のうち、Aさんの障害特性を理解した支援として、最も適切なものを1つ選びなさい。
次の記述のうち、Aさんの障害特性を理解した支援として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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問題
介護福祉士試験 第38回(令和7年度) 問97(障害の理解 問7) (訂正依頼・報告はこちら)
Aさん(45歳、男性)は、1年前、交通事故で頭部外傷を負った。四肢に障害は残らなかったが、高次脳機能障害(higher brain dysfunction)と診断された。
次の記述のうち、Aさんの障害特性を理解した支援として、最も適切なものを1つ選びなさい。
次の記述のうち、Aさんの障害特性を理解した支援として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 記憶障害によって同じことを何度も質問するが、一度だけ質問に答える。
- 注意障害によって作業のミスが多いため、その度ごとに強く注意する。
- 遂行機能障害によって指示されないと作業ができないため、自分の判断でやるように促す。
- 社会的行動障害によってすぐに怒りだすことがあるため、感情が落ち着くように場面や話題を変える。
- 病識低下によってできないことを認めないため、できないことを指摘する。
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この過去問の解説 (1件)
01
高次脳機能障害は、脳の損傷によって記憶、注意、感情のコントロールといった「認知機能」に障害が起きる状態です。
「外見からは障害が分かりにくいため、周囲の誤解を招きやすい(見えない障害)」という特徴があります。
高次機能障害の主な4つの症状
・物事を覚えられない「記憶障害」
・集中が続かない「注意障害」
・計画を立てて行動できない「遂行機能障害」
・感情を抑えられなくなる「社会的行動障害」
これらをしっかり覚えましょう。
×
高次脳機能障害における記憶障害は脳の損傷によって、
新しく入ってきた情報を脳に記憶させる機能そのものが低下しています。
「一度答えたからもう言わない」という対応は、本人の脳の障害という現実を無視した冷酷な対応になるので不正解です。
×
高次脳機能障害における注意障害は脳の損傷によって、
「必要な情報に意識を向ける」「複数のことに気を配る」「集中を維持する」といった脳のコントロール機能そのものが低下しています。
強いストレスにより社会的障害を引き起こす引き金になりかねないので不正解です。
×
本人はサボっているわけではなく、「次に何をすればいいか」「どう判断すればいいか」のロードマップを脳内で組み立てることができなくなっています。
自分で判断できない状態のまま放置されたり促されたりすると、Aさんは強い混乱に陥り、
激しい自責の念にかられ、引きこもりやうつ状態といった二次的な障害を招く大きな原因になりえるので不正解です。
〇
これは本人の障害特性を正しく理解し、二次的な興奮を防ぐための極めて適切な対応なので正解です。
×
これは本人の自尊心を深く傷つけ、症状を悪化させる不適切な対応なので不正解です。
高次脳機能障害の支援では、
・「本人の努力不足ではなく脳の障害であること」
・身体麻痺がないからこそ「見えない障害」による生きづらさに寄り添う視点
これらが最大のポイントです。
「責めず、論破せず、外側の仕組みで脳の機能をカバーする」というケアの大原則を押さえておきましょう。
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