介護福祉士 過去問
第38回(令和7年度)
問60 (生活支援技術 問26)

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問題

介護福祉士試験 第38回(令和7年度) 問60(生活支援技術 問26) (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、固定式歩行器が適した利用者として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 対麻痺(ついまひ)で、下肢を交互に出すことができない人
  • 片麻痺(かたまひ)があって、麻痺側(まひそく)の指関節の拘縮がある人
  • 両上肢の筋力が弱く、手関節に痛みがある人
  • 両手の握力が保たれていて、数秒程度の立位保持ができる人
  • 右の足根骨を骨折して、右下肢に体重をかけることができない人

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この過去問の解説 (3件)

01

この問題では福祉用具の適切な選定、使い方が問われています。

問題に出された固定式歩行器(画像参照)がどのような形でどのように使うかを理解していると選択肢は絞れます。

 

選択肢1. 対麻痺(ついまひ)で、下肢を交互に出すことができない人

×

固定式歩行器の基本的な歩き方は、

「歩行器を持ち上げて前に置く」→「自分の足を1歩ずつ交互に出す」です。

対麻痺で交互に足を出すことができない人には適切ではありません。

選択肢2. 片麻痺(かたまひ)があって、麻痺側(まひそく)の指関節の拘縮がある人

×

固定式歩行器は、左右両方のフレームを両手で同時にしっかり握り、均等に持ち上げることで安全に使用できます。

麻痺側の指に拘縮がある人はフレームを掴むことすら難しいです。

選択肢3. 両上肢の筋力が弱く、手関節に痛みがある人

×

両手で均等に持ち上げることが難しい状態です。

選択肢4. 両手の握力が保たれていて、数秒程度の立位保持ができる人

〇

固定式歩行器の典型的な適応対象者です。

選択肢5. 右の足根骨を骨折して、右下肢に体重をかけることができない人

×

片足を完全に浮かせた状態での固定式歩行器は極めて危険です。

まとめ

福祉用具の形、性能、使い方を覚えましょう。

参考になった数32

02

この問題は、「歩行器の種類と適応(どんな人に向いているか)」を理解しているかを問う問題です。

固定式歩行器とは、四本脚で車輪がなく、持ち上げながら前へ進む歩行器です。

歩くときは、歩行器を持ち上げる→前へ置く→歩行器の中へ足を進めるという順番になります。

固定式歩行器の特徴
メリット

・安定性が非常に高い

・転倒しにくい

・体重をしっかり支えられる

デメリット

・持ち上げる力が必要

・両手が使えないと難しい

・握力が必要

つまり固定式歩行器を使うには、両腕で歩行器を持ち上げられることが条件になります。

選択肢1. 対麻痺(ついまひ)で、下肢を交互に出すことができない人

不正解

 

対麻痺とは両足が麻痺している状態です。下肢を交互に出せないほど麻痺が強い場合は、固定式歩行器だけでは安全に歩くことが難しいことが多く、車椅子や高度なリハビリが必要になることがあります。軽度の対麻痺で歩行能力が残っている人がリハビリで歩行器を使うこともありますが、この問題では「交互に出せない」と書かれているので適しません。

選択肢2. 片麻痺(かたまひ)があって、麻痺側(まひそく)の指関節の拘縮がある人

不正解

 

固定式歩行器は両手で持ちます。しかし麻痺側の指が拘縮していると歩行器を握れません。途中で転倒の可能性があるため不適切です。

選択肢3. 両上肢の筋力が弱く、手関節に痛みがある人

不正解

 

固定式歩行器は歩行器を持ち上げます。つまり、腕の力が必要です。体重も支えるため、手首が痛い人には適していません。車輪付き歩行器など、上肢への負担が少ないものが検討されることがあります。

選択肢4. 両手の握力が保たれていて、数秒程度の立位保持ができる人

正解

 

固定式歩行器を使う条件を満たしています。

なぜ握力が必要か?→歩行器を持ち上げるからです。

なぜ立位保持が必要か?→歩行器を前へ出す間、自分の足で立つ必要があります。数秒でも立てないと歩行器を動かせません。

高齢によるふらつき、軽度の歩行障害などで上肢の力は保たれている人に使われます。

選択肢5. 右の足根骨を骨折して、右下肢に体重をかけることができない人

不正解

 

固定式歩行器では体重を支えられますが、完全に荷重禁止では、安全に移動するにはより慎重な評価が必要で、歩行器だけでは適さない場合があります。「右下肢に体重をかけられない」という条件では、固定式歩行器の一般的な適応としては選びません。

まとめ

固定式歩行器は、下肢よりも上肢が重要です。

必要なのは、①両手で握れる②両手で持ち上げられる③短時間でも立位保持ができるなどの利用者様に適しています。一方で片手しか使えない、握力が弱い、手首が痛いなどの場合は別の歩行器が検討されることがあります。

参考になった数11

03

この問題は、固定式歩行器の知識について問われます。

固定式歩行器とは、キャスターのついていない歩行器のことを言います。

キャスターがついていない為、使用者の意に反して動くリスクがほとんどありません。

一方で、移動の際は持ち上げる必要がある為、

上肢の筋力が必要で、スムーズな歩行には向きません。

選択肢1. 対麻痺(ついまひ)で、下肢を交互に出すことができない人

誤りです。

対麻痺は両下肢に力が入らない状態です。

両下肢が脱力している人の移動に使用する福祉用具は、

歩行器ではなく、車いすが適切です。

選択肢2. 片麻痺(かたまひ)があって、麻痺側(まひそく)の指関節の拘縮がある人

誤りです。

固定式歩行器は、移動時に歩行器を持ち上げる必要がある為、

上肢に一定以上の筋力が必要です。

麻痺側の指関節に拘縮がある人は、持ち上げることが難しく、

両手共に掴まって歩行することも難しい為、適切ではありません。

選択肢3. 両上肢の筋力が弱く、手関節に痛みがある人

誤りです。

固定式歩行器は、移動時に歩行器を持ち上げる必要がある為、

両上肢の筋力が弱く、手関節に痛みがある人については、

固定式歩行器の使用は適切ではありません。

選択肢4. 両手の握力が保たれていて、数秒程度の立位保持ができる人

正解です。

両手の握力が保たれ、数秒でも立位保持ができる人は、

固定式歩行器を使用することができます。

選択肢5. 右の足根骨を骨折して、右下肢に体重をかけることができない人

誤りです。

固定式歩行器は両下肢均等に体重を乗せて歩行する福祉用具の為、

右下肢に体重をかけることが出来ない人についての使用は、

適切ではありません。

まとめ

固定式歩行器は両上肢の筋力や握力が一定以上あり、

両下肢に荷重をかけられることが条件となります。

少しでも立位保持ができれば、使用することができます。

手指に痛み、拘縮があると使用に適しません。

 

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