介護福祉士 過去問
第38回(令和7年度)
問59 (生活支援技術 問25)

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問題

介護福祉士試験 第38回(令和7年度) 問59(生活支援技術 問25) (訂正依頼・報告はこちら)

次の記述のうち、施設で亡くなった利用者家族への介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 悲しみの表出があった時点からかかわりを開始する。
  • 傾聴よりも励ますことを重視する。
  • 悲嘆は特異な反応のため注意する。
  • 故人との思い出には触れないようにする。
  • 悲嘆が長期化した場合は、専門医等へ相談するように助言する。

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この過去問の解説 (2件)

01

遺族ケア(グリーフケア)についての設問です。

遺族が悲しみを乗り越えるプロセスはそれぞれ違ってくるので、

個々に合わせた援助が必要とされます。

選択肢1. 悲しみの表出があった時点からかかわりを開始する。

介護員は終末期ケアが始まった時点(あるいは診断時)から早期・予防的にかかわりを開始しなければいけません。

よって不正解です。

選択肢2. 傾聴よりも励ますことを重視する。

介護員は家族の聞き手になり感情を共有する対応・コミュニケーションが求められます。

よって不正解です。

選択肢3. 悲嘆は特異な反応のため注意する。

悲嘆は親族を亡くした人にとっては当たり前の感情で特異ではありません。

よって不正解です。

選択肢4. 故人との思い出には触れないようにする。

周囲が思い出を避ける姿勢は、遺族に強い孤独感や孤立感を与えてしまう可能性があります。

よって不正解です。

選択肢5. 悲嘆が長期化した場合は、専門医等へ相談するように助言する。

長引く悲嘆はうつ病などに繋がり、治療が必要となることもあります。

その場合は専門医(医療)につなげることが適切です。

よって正解になります。

まとめ

グリーフケアにおいてのポイントは

・悲しみを「受容」し「傾聴」すること

・早期にかかわりを開始すること

・多様な悲嘆を理解すること

これらを押さえて選択肢、問題をよく読み解きましょう。

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02

この問題はグリーフケア(死別によって生じる悲嘆をケアすること)について理解しているかを問う問題です。

悲嘆(グリーフ)とは、大切な人を亡くしたことによる自然な悲しみや心身の反応のことです。例えば、

・涙が止まらない

・何もやる気が出ない

・食欲がなく眠れない

などがみられることがあります。

これらは多くの場合、正常な反応です。

 

グリーフケアとは、遺族が悲しみを少しずつ受け止め、自分らしい生活を取り戻せるように支えることです。

選択肢1. 悲しみの表出があった時点からかかわりを開始する。

不正解

 

「悲しみを表に出してから」では遅いというのがポイントです。家族の中には、悲しみを表に出さない人もいます。例えば、

・気丈にふるまう

・涙を見せない

・淡々としている

人もいます。

介護職は「何かお手伝いできることはありますか」など、家族の様子を見ながら寄り添う姿勢が大切です。

選択肢2. 傾聴よりも励ますことを重視する。

不正解

 

悲しんでいるひとに「元気を出してください」「頑張ってください」と言われてもかえってつらくなることがあります。グリーフケアで大切なのは傾聴です。相手の話しを最後まで否定せず受け止めながら聴く姿勢が適切です。

選択肢3. 悲嘆は特異な反応のため注意する。

不正解

 

悲嘆はごく自然な反応です。多くの人が大切な人を亡くせば悲しみます。したがって「特異な反応」という表現は謝りです。ただし、悲嘆が極端に長引いたり、日常生活が著しく障害されたちする場合は注意が必要です。

選択肢4. 故人との思い出には触れないようにする。

不正解

 

故人との思い出を語ることは、悲しみを整理する助けになります。例えば「〇〇さんはお花が好きでしたね」などと話すことで、遺族が思い出を振り返り、気持ちを表現しやすくなります。

選択肢5. 悲嘆が長期化した場合は、専門医等へ相談するように助言する。

正解

 

通常の悲嘆は時間の経過とともに少しずつ変化していきます。もちろん悲しみが完全になくなるわけではありませんが、日常生活を少しずつ送れるようになる人が多いです。しかし悲嘆が長く続くなどの場合は、精神科医や心療内科医、心理士など専門職への相談を勧めることが適切です。施設の看護師や相談員と連携し、専門機関につなぐことが重要です。

まとめ

グリーフケアでは悲しみを「なくす」ことが目的ではありません。目的は悲しみを抱えながらも、その人らしい生活を少しずつ送れるように支えることです。そのためには、

・傾聴する

・共感する

・思い出を大切にする

・必要時には専門職につなぐ

という支援が基本となります。

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