介護福祉士 過去問
第38回(令和7年度)
問55 (生活支援技術 問21)

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問題

介護福祉士試験 第38回(令和7年度) 問55(生活支援技術 問21) (訂正依頼・報告はこちら)

Aさん(82歳、女性、要介護1)は、訪問介護(ホームヘルプサービス)を週1回利用し、生活援助を受けながら、自宅で一人暮らしをしている。調理はAさん本人が行うなど、できることは自分で行いたいと思っている。ある日、訪問介護員(ホームヘルパー)はAさんから買物リストを渡されて、近くのスーパーで食材を購入してきた。
次の記述のうち、Aさんへの生活援助における訪問介護員(ホームヘルパー)の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 依頼された食材が安かったので、リストに書かれた数より多く購入した。
  • おつりとレシート、購入した食材の確認を、Aさんにすべて任せた。
  • 冷蔵庫を開けたとき、賞味期限切れの食材があったため廃棄した。
  • 買物リストは、次から訪問介護員(ホームヘルパー)が書くことを提案した。
  • 購入した食材で調理しにくいものがないか、Aさんに確認した。

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題では

・「Aさんができること」「Aさんの気持ち」を読み取ること

・買い物支援の理解

がポイントとなってきます。

選択肢1. 依頼された食材が安かったので、リストに書かれた数より多く購入した。

介護士が買い物を代行する場合は、訪問介護計画に則り利用者の希望にそうことが基本です。

Aさんは自分で必要数や予算を決めて希望しメモに書いています。

この行為はAさんの意思を無視することになります。

よって不正解です。

選択肢2. おつりとレシート、購入した食材の確認を、Aさんにすべて任せた。

設問でAさんがおつり、レシートの確認が自分でできるという記述はありません。

なので介護士がAさんと一緒に確認する必要があります。

よって不正解です。

選択肢3. 冷蔵庫を開けたとき、賞味期限切れの食材があったため廃棄した。

介護士が勝手に廃棄することはできません。

よって不正解です。

選択肢4. 買物リストは、次から訪問介護員(ホームヘルパー)が書くことを提案した。

Aさんは買い物リストを書くことができます。

利用者のできることを奪うことは不適切なケアです。

よって不正解です。

選択肢5. 購入した食材で調理しにくいものがないか、Aさんに確認した。

Aさんの「できることは自分で行いたいと思っている」という意思を尊重すれば、

Aさんができるようにお手伝いをすることは適切なケアです。

よってこの回答が正解です。

まとめ

利用者の「できること」に目を向けるケア、ICFの視点を問われる問題は多いです。

又、訪問介護の基本的知識も含まれていますので、訪問介護の項目も理解しましょう。

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02

この問題のテーマは「自立支援」と「自己決定の尊重」です。

Aさんは要介護1と比較的軽度で調理は本人が行っており、できることは自分で行いたいと思っています。介護員が生活援助をすべて行うわけではなく、生活の主体はAさん自身です。

・本人にできることはあるか?

・本人の希望は何か?

・介護職が勝手に決めていないか?

この点をおさえましょう。

選択肢1. 依頼された食材が安かったので、リストに書かれた数より多く購入した。

不正解

 

一見親切そうですが、Aさんは買い物リストを自分で書いています。つまり購入数量も本人が決めています。介護士の判断で多めに購入すると冷蔵庫に入らない、食べきれないなどの可能性もあります。

選択肢2. おつりとレシート、購入した食材の確認を、Aさんにすべて任せた。

不正解

 

生活援助では買い物代行をした場合介護員は説明責任があります。買い物後はおつりとレシート、食材を一緒に確認します。「全部まかせる」では確認不足になり、金銭トラブルも防げます。

選択肢3. 冷蔵庫を開けたとき、賞味期限切れの食材があったため廃棄した。

不正解

 

賞味期限が切れていても勝手に処分しはいけません。賞味期限とは「おいしく食べられる期限」です。期限を過ぎたからといって、すぐに食べられなくなるとは限りません。一方消費期限は「安全に食べられる期限」であり、過ぎた食品は食べないことが原則です。利用者様に必ず確認しましょう。

選択肢4. 買物リストは、次から訪問介護員(ホームヘルパー)が書くことを提案した。

不正解

 

Aさんは自分で書ける能力があります。それを奪っては自立支援になりません。例えば視力低下や麻痺などで難しい場合は代筆が必要になりますが、今回そのよう情報はありません。「代わりにやる」のではなく、「できるように支える」ことが基本です。 

選択肢5. 購入した食材で調理しにくいものがないか、Aさんに確認した。

正解

 

これは本人の意思を尊重している対応です。例えば買ってきた食材が想像以上に大きかった、野菜が堅かったなど調理に手間がかかる場合があります。そのような場合本人が困るかもしれません。そこで「調理にしくいものがありますか?」と確認するのが自立支援になります。もし難しそうであれば別の方法を一緒に考え、本人が決めることが大切です。

まとめ

Aさんは要介護1で、調理も買い物リスト作成も自分で行える力があり、「できることは自分で行いたい」という希望を持っています。そのため介護員は本人の能力を活かし、必要な場面で確認や助言を行うことが適切です。

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