介護福祉士 過去問
第38回(令和7年度)
問20 (社会の理解 問8)
問題文
Aさん(82歳、女性、要介護1)は、自宅で一人暮らしをしている。外出機会が少ないAさんを心配して、民生委員が定期的に見守りを行っている。ある日、民生委員から地域包括支援センターに、「Aさんのように、家に閉じこもりがちな要介護者が増えている。民生委員だけでは十分な見守りができない」と相談があった。
次の記述のうち、地域包括支援センターの職員の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
次の記述のうち、地域包括支援センターの職員の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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問題
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介護福祉士試験 第38回(令和7年度) 問20(社会の理解 問8) (訂正依頼・報告はこちら)
Aさん(82歳、女性、要介護1)は、自宅で一人暮らしをしている。外出機会が少ないAさんを心配して、民生委員が定期的に見守りを行っている。ある日、民生委員から地域包括支援センターに、「Aさんのように、家に閉じこもりがちな要介護者が増えている。民生委員だけでは十分な見守りができない」と相談があった。
次の記述のうち、地域包括支援センターの職員の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
次の記述のうち、地域包括支援センターの職員の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 高齢者本人による相談が原則のため、Aさん自身が相談に来るように促す。
- 介護サービスを利用するため、Aさんのケアプランを作成する。
- フォーマルな社会資源の活用を優先し、民生委員のかかわりを制限する。
- 地域ケア会議において、関係者と地域課題について話し合う。
- 要介護者の実態を把握するために、介護保険審査会を設置する。
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この過去問の解説 (3件)
01
この問題は、地域包括支援センターの役割を正しく理解しているかについて問われます。
Aさん個人の問題だけでなく、閉じこもりがちな要介護者の増加という地域全体の課題について、
どのような対応ができるのかを理解しておくことがポイントになります。
誤りです。
高齢者本人による相談だけでなく、家族介護者等も相談を受けることができます。
誤りです。
根本課題はAさんのケースだけでなく、閉じこもりがちな要介護者が多く、
民生委員だけでは見切れないという点にあります。
よってAさんのケアプランを作成することが最も適切ではありません。
誤りです。
地域包括ケアシステムでは、介護保険のようなフォーマルな社会資源だけでなく、
地域ボランティア等のインフォーマルサービスも利用していくことが重要となっています。
また、民生委員と一緒に支える体制作りが地域包括支援センターの役割でもあります。
正解です。
記述の通り、地域ケア会議を開いて地域課題を話し合うことは、
地域包括支援センターの対応として適切です。
誤りです。
介護保険審査会の設置主体は、都道府県になります。
地域包括支援センターは民生委員を孤立させず、
地域ケア会議を開催することが最も適切な対応となります。
また、フォーマルとインフォーマルの違いを理解しておくことが大切です。
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02
地域包括支援センターと民生委員の関係は密に連携する関係があり、地域社会で暮らす高齢者が安心して過ごせるよう支援します。地域包括支援センターと民生委員のそれぞれの役割の理解と、2者間の連携についての知識が必要となります。
不正解です。
地域包括支援センターではサービスを利用する本人だけでなく、その家族の相談も受けつけています。
不正解です。
介護サービスを利用するためにはまず地域包括センターへの相談と、要支援・介護の認定を受けるための申請を行うといった流れがあります。
不正解です。
民生委員は地方公務員法に基づいて設置されているものなので、フォーマルな社会資源に含まれます。
正解です。
地域ケア会議は医療や介護の専門職だけでなく行政や地域の住民などが集まり必要に応じた内容や地域全体の課題を議題に話し合う会議です。
不正解です。
介護保険審査会は要介護認定や保険料決定においての処分に対する不服がある場合に、審査と決裁を行う第三者機関のため不適切です。
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03
この問題は、「地域包括支援センターの役割と、地域ケアの目的」を問う問題です。
今回のポイントは、Aさん個人の問題だけを見るのではなく、「Aさんのように、家に閉じこもりがちな要介護者が増えている。民生委員だけでは十分な見守りができない」という情報から、個人の問題を地域全体の課題をして捉えることです。
地域包括支援センターでは、高齢者本人への支援だけではなく、地域のさまざまな関係者と連携して、地域の課題を発見しその解決を検討する役割があります。そのため、このケースでは地域ケア会議で関係者と地域課題について話し合うことが適切です。
不正解
地域包括支援センターは、本人からの相談だけを受け付ける機関ではありません。家族、民生委員、近隣住民などからの相談をきっかけに高齢者の生活上の課題を把握することもあります。今回も、民生委員からの相談をきっかけに地域の課題が明らかになっています。
不正解
要介護1のAさんのケアプランを作成するのは、基本的にケアマネージャーです。地域包括支援センターが介護予防ケアマネジメントを担当するのは、主に要支援者や介護予防・生活支援サービス事業対象者です。
不正解
フォーマルな社会支援→介護サービス、医療機関、行政など
インフォーマルな社会資源→家族、友人、近隣住民、民生委員など
地域で高齢者を支えるためには、これらを組み合わせて活用することが大切です。したがって「民生委員の関わりを制限する」のではなく、民生委員とも連携していくことが重要です。
正解
地域ケア会議では、医療・介護関係者だけでなく地域のさまざまな関係者が連携して、
・高齢者個人の課題
・地域に共通する課題
・必要な支援
・地域の社会資源
などについて検討します。
今回、「閉じこもりがちな要介護者が増えている」という地域の共通課題が出ているため、地域ケア会議で関係者と検討することが適切です。
不正解
介護保険審査会は、介護保険制度における要介護認定などに関する不服申し立てを審査するための機関です。地域の高齢者の閉じこもりなどの実態を把握し、地域課題を検討するための機関ではありません。
閉じこもりや買い物困難、孤立、認知症高齢者などの見守りなど、個人の支援だけでは解決が難しい課題については、民生委員、地域包括支援センター、ケアマネージャー、医療・介護関係者などを連携し地域ケア会議などで検討することが重要です。「一人の利用者様を支える」から「地域全体で高齢者を支える」へ視点を広げることが、この問題の大きなポイントです。
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