介護福祉士 過去問
第38回(令和7年度)
問19 (社会の理解 問7)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

介護福祉士試験 第38回(令和7年度) 問19(社会の理解 問7) (訂正依頼・報告はこちら)

障害者虐待防止に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
  • 養護者による虐待が疑われる障害者を発見した場合、都道府県へ通報する義務がある。
  • 著しく拒絶的な対応は身体的虐待に当てはまる。
  • 使用者による障害者虐待は含まれない。
  • 行政職員が障害者福祉施設等に、立ち入り調査を行うことは許されていない。
  • 虐待を発見した障害者福祉施設従事者が通報した場合、業務上の守秘義務違反にはならない。

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

この問題は、障害者虐待防止法に関する知識を問われます。

2012年10月に施行された障害者虐待防止法によって、

障害者への虐待防止に加え通報先、早期発見の取り組み等が整備されることになりました。

選択肢1. 養護者による虐待が疑われる障害者を発見した場合、都道府県へ通報する義務がある。

誤りです。

養護者による虐待が疑われる障害者を発見した場合は、

市町村へ通報する義務があります。

選択肢2. 著しく拒絶的な対応は身体的虐待に当てはまる。

誤りです。

著しく拒絶的な対応は、心理的虐待に当てはまります。

選択肢3. 使用者による障害者虐待は含まれない。

誤りです。

障害者虐待防止法では、

「養護者による障害者虐待」

「障害者福祉施設従事者等による障害者虐待」

「使用者による障害者虐待」の3つが定められています。

選択肢4. 行政職員が障害者福祉施設等に、立ち入り調査を行うことは許されていない。

誤りです。

虐待の通報があった場合、市町村や都道府県の行政職員が施設へ立ち入り調査を行うことができます。

選択肢5. 虐待を発見した障害者福祉施設従事者が通報した場合、業務上の守秘義務違反にはならない。

正解です。

記述の通り、施設内の従事者が通報したとしても、業務上の守秘義務違反にはなりません。

法律によって通報者は保護されます。

まとめ

虐待全般を取り締まる法律はそれまでもありましたが、

障害者虐待防止法によって障害者虐待に特化して、

早期発見や通報、行政の介入権限が定められました。

 

参考になった数35

02

障害者虐待防止法は障害者を虐待から守り、障害者の尊厳と権利を守るための法律です。ここでは虐待の種類や行為から通報義務などの理解が求められます。

選択肢1. 養護者による虐待が疑われる障害者を発見した場合、都道府県へ通報する義務がある。

不正解です。

虐待が疑われる障害者を発見した場合は、住居のある市区町村の障害者福祉担当窓口に通報することが適切です。

選択肢2. 著しく拒絶的な対応は身体的虐待に当てはまる。

不正解です。

拒絶的な対応は精神的な苦痛を与える心理的虐待に当てはまります。

選択肢3. 使用者による障害者虐待は含まれない。

不適切です。

障害者虐待には、養護者・福祉施設従事者等・使用者による虐待と3つの区分があります。

選択肢4. 行政職員が障害者福祉施設等に、立ち入り調査を行うことは許されていない。

不正解です。

虐待によって障害者の生命や身体に危険があると認められたときは、市町村の職員が立ち入り調査を実施することができます。

選択肢5. 虐待を発見した障害者福祉施設従事者が通報した場合、業務上の守秘義務違反にはならない。

正解です。

障害者福祉施設の従事者からの通報が業務上の守秘義務違反には問われません。むしろ虐待を発見した場合には速やかに市町村などに通報する義務があります。

参考になった数2

03

この問題は、「障害者虐待防止法において、どのような行為が虐待にあたり、誰に通報義務があるのか」を問う問題です。

 

特に重要なのは障害者虐待には、

・養護者による虐待

・障害者福祉施設従事者等による虐待

・使用者による虐待

の3種類があることです。

 

また、虐待を発見した場合には、一定の立場の人に通報義務があります。

さらに、介護・福祉の仕事では「利用者様の秘密を守る」という守秘義務がありますが、虐待の通報は例外として扱われます。

選択肢1. 養護者による虐待が疑われる障害者を発見した場合、都道府県へ通報する義務がある。

不正解

 

養護者による虐待を発見した場合の通報先は市町村です。

選択肢2. 著しく拒絶的な対応は身体的虐待に当てはまる。

不正解

 

「著しく拒絶的な対応」は身体的虐待ではなく、心理的虐待に該当します。例えば怒鳴る、侮辱するなどです。障害者の心理を傷つける行為は心理的虐待として考えます。

身体を傷つける→身体的虐待

心を傷つける→心理的虐待

選択肢3. 使用者による障害者虐待は含まれない。

不正解

 

障害者虐待防止法では、使用者による虐待も対象です。使用者とは、簡単にいうと障害者を雇用している事業主などです。したがって「施設だけが対象」ではありません。養護者・施設従事者・使用者の3つのセットで覚えましょう。

選択肢4. 行政職員が障害者福祉施設等に、立ち入り調査を行うことは許されていない。

不正解

 

虐待が疑われる場合には、行政による立ち入り調査等が行われることがあります。虐待を受けている障害者の安全を確保し、事実関係を確認するためです。

選択肢5. 虐待を発見した障害者福祉施設従事者が通報した場合、業務上の守秘義務違反にはならない。

正解

 

介護福祉職には守秘義務がありますが、虐待を発見して必要な通報を行うことまで禁止されているわけではありません。虐待を発見した場合には、利用者様の生命・身体・権利を守るために適切な通報をすることが求められます。

特に大切なのは、「自分の判断だけで隠してしまわない」「虐待を疑った時点で適切なルートにつなぐ」という姿勢です。

まとめ

介護現場では、利用者様の身体に不自然な傷がある、職員が利用者様に対して暴言を吐いている、必要な介護を意図的に行っていないなど、虐待が疑われる状況を見つけた場合は1人で抱え込まないことが重要です。施設の責任者や虐待防止担当者などに報告し、必要に応じて適切な機関への通報につなげます。

参考になった数1