介護福祉士 過去問
第37回(令和6年度)
問41 (認知症の理解 問3)

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問題

介護福祉士試験 第37回(令和6年度) 問41(認知症の理解 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

認知症(dementia)の高齢者にみられる、せん妄に関する記述として、適切なものを1つ選びなさい。
  • 覚醒レベルが重度に低下した状態である。
  • 症状の変動が少ないことが特徴である。
  • 夜間よりも日中に生じやすいことが特徴である。
  • 認知機能障害がみられることはまれである。
  • 関与する因子を特定することが重要である。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は「関与する因子を特定することが重要である。」です。

 

せん妄は、高齢者や認知症のある方に多く見られる、急性の意識障害です。

最大の特徴は、意識や注意力の障害が時間帯によって変動すること。

 

日中は落ち着いていても、夕方から夜間にかけて混乱が強まるというケースも少なくありません。

そして何より重要なのは、原因となる要因を早期に見つけて対応することです。
これが回復への第一歩となります。

選択肢1. 覚醒レベルが重度に低下した状態である。

せん妄では、意識が一時的に低下しますが、完全に覚醒できないわけではありません。

つまり、呼びかけに反応できたり、受け答えができる時間帯もあるのが特徴です。

これは、深い昏睡状態とは明確に異なる点として押さえておきましょう。

選択肢2. 症状の変動が少ないことが特徴である。

せん妄の大きな特徴は、「症状に波がある」ことです。

日中は比較的落ち着いていても、夕方から夜間にかけて不穏になることがあります。

こうした時間帯による変動は、せん妄を見抜く重要なサインです。

選択肢3. 夜間よりも日中に生じやすいことが特徴である。

せん妄の症状は、特に夜間に強く現れることが多いです。

まわりが静まり、光や音などの刺激が減る夜は、かえって不安や混乱が増しやすい時間帯になります。

そのため、「昼間は穏やかだったのに、夜になると落ち着かなくなる」といった変化が見られたときは、せん妄の可能性を考えて対応することが大切です。

選択肢4. 認知機能障害がみられることはまれである。

せん妄では、注意力や見当識が一時的に低下し、認知機能にも大きな影響が及びます。

「一過性の症状」とは言え、決してまれなものではなく、高齢者や入院中の方に頻繁に見られる現象です。

そのため、早期に気づき、適切に対応することが非常に重要です。

選択肢5. 関与する因子を特定することが重要である。

正解。

せん妄の原因は、感染症や薬の副作用、脱水、睡眠不足など、さまざまです。

だからこそ、「何が引き金になったのか」を見極めることが、適切な対応への第一歩となります。

一人ひとりの状態を丁寧に観察し、原因に応じたケアを行う姿勢が求められます。

まとめ

せん妄は、「年齢のせい」「認知症の進行」と見過ごされやすい症状です。

しかし、原因を適切に見つけて対処すれば、回復が見込めるケースも少なくありません。

 

「なんとなく様子が違う」「今日は反応が鈍い」と感じたときこそ、「もしかして、せん妄かもしれない」という視点を持っておくことが、早期対応につながります。

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02

認知症とせん妄の区別を理解する必要があります。

下記の内容を理解していれば、正答できる問題となっています。

 

・せん妄

発症が急激で、数日単位で変化しますが、

回復すれば元通りの意識で活動できます。

せん妄は改善が可能な意識障害です。

 

・認知症

発症は緩徐で、数ヶ月~数年単位で徐々に進行します。
基本的に回復は難しく、持続的な認知機能低下がみられます。
認知症のケアでは、水頭症のような一部の可逆性のある認知症を除けば

治療による改善よりも、進行抑制と日常生活支援が中心となります。

 

選択肢1. 覚醒レベルが重度に低下した状態である。

×:誤りです。

 

せん妄は、基本的には軽度~中度の意識障害です。

覚醒レベルが重度に低下した状態は、

せん妄とはことなり昏睡ともいえる状態です。

選択肢2. 症状の変動が少ないことが特徴である。

×:誤りです。

 

せん妄は数時間~数日単位の短期間で、

症状が変化していきます。

選択肢3. 夜間よりも日中に生じやすいことが特徴である。

×:誤りです。

 

暗さなどで周囲の状況が分かりにくい夜間に、

生じやすい特徴があります。

薄明りの照明などで改善されることもあります。

 

ただし、明かりが強すぎると不眠の原因となり、

せん妄を悪化させる可能性もあるので注意が必要です。

選択肢4. 認知機能障害がみられることはまれである。

×:誤りです。

 

注意障害・見当識障害などの、

認知機能障害はせん妄の主症状です。

選択肢5. 関与する因子を特定することが重要である。

〇:正しいです。

 

せん妄の理由は、

・脳機能の障害

・薬の服用(抗うつ薬や抗不安薬など)

・アルコール

・睡眠障害

・環境の変化

 

など、さまざまな要因があります。

その原因を突き止めて解消することが、

せん妄の改善につながります。

 

 

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03

正解は「関与する因子を特定することが重要である」です。

 

せん妄は、体の急な不調や環境の変化に起因して、
急に起きてしまう意識の混乱です。

 

認知症の症状に似ていますが、せん妄は急激に発症します。
特に「夜間せん妄」は、夕方から夜にかけて悪化してしまいます。

選択肢1. 覚醒レベルが重度に低下した状態である。

不適切

 

覚醒レベルが重度に低下した状態は、昏睡といいます。
せん妄は意識が混乱しているだけです。

選択肢2. 症状の変動が少ないことが特徴である。

不適切

 

せん妄は、急激に症状が変化します。
せん妄ではなく認知症の場合は、症状の変動が少ないです。

選択肢3. 夜間よりも日中に生じやすいことが特徴である。

不適切

 

せん妄は、日中より夜間に生じることが多いです。
ただし、日中には生じないわけではないので注意しましょう。

選択肢4. 認知機能障害がみられることはまれである。

不適切

 

せん妄には、認知機能障害が見られます。
これが、認知症とせん妄が混同されやすい原因の1つとなっています。

選択肢5. 関与する因子を特定することが重要である。

適切

 

せん妄に関与している要因を事前に把握していれば、
予防や治療に直接関係してきます。

 

関与する因子は3つに分類されており、
「準備因子」「直接因子」「促進因子」と呼ばれています。

まとめ

今回は、せん妄に関する問題でした。

 

認知症の症状とせん妄は似ていますが、
違った特徴も見られます。
双方をよく理解して、混同することを防ぎましょう。

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