介護福祉士 過去問
第37回(令和6年度)
問40 (認知症の理解 問2)
問題文
昼食のため、介護福祉職が居室を訪問すると、Aさんは不安そうな顔で、「はなちゃんがいなくなった。どこへ連れて行ったの?返して」と大声を出した。人形はAさんのロッカーの上に置かれていた。
Aさんに対する介護福祉職の最初の声かけとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
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問題
介護福祉士試験 第37回(令和6年度) 問40(認知症の理解 問2) (訂正依頼・報告はこちら)
昼食のため、介護福祉職が居室を訪問すると、Aさんは不安そうな顔で、「はなちゃんがいなくなった。どこへ連れて行ったの?返して」と大声を出した。人形はAさんのロッカーの上に置かれていた。
Aさんに対する介護福祉職の最初の声かけとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 「私を疑っているんですか」
- 「置いた場所を忘れたんですか」
- 「心配ですね、一緒に探しませんか」
- 「ご飯を食べてから探してはどうですか」
- 「ロッカーの上にあるのが見えないんですか」
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は「心配ですね、一緒に探しませんか」です。
認知症のある方への対応では、何よりも「安心感」を大切にすることが基本です。
たとえ本人の言葉が現実と異なっていたとしても、否定せず、まずは「その人の気持ちに寄り添う姿勢」が求められます。
本人の不安や混乱に、安心できる応答で応えることが、信頼関係づくりの第一歩です。
「正すより、支える」
この視点を忘れずに、日々のケアに活かしていきましょう。
この言葉には、相手を責めるような印象を与える可能性があります。
その結果、BPSD(行動・心理症状)を悪化させる原因になることもあります。
特に認知症のある方に対しては、感情を刺激する表現は避け、安心感を与える言葉を選ぶことが大切です。
伝え方ひとつで、相手の反応も大きく変わります。
「否定せず、責めず、共感的に」
この姿勢を大切にしましょう。
記憶障害を直接指摘するような表現は避けましょう。
たとえ事実であっても、その言葉が本人の自尊心を深く傷つける可能性があります。
認知症のある方が安心して過ごせる環境をつくるためには、できる限り尊厳を保ちながら接する姿勢が大切です。
「忘れている」ことよりも、「今その方が感じていること」に目を向けて、共感をもって寄り添いましょう。
正解。
この選択肢は、本人の不安に寄り添いながら「共に行動する」姿勢を示しています。
とくに「一緒に」という言葉は、安心感を与え、信頼関係を育むうえで非常に大切なフレーズです。
「相手を一人にしない、置いていかない」
そんなメッセージが伝わる対応が、認知症ケアにおいては大きな意味を持ちます。
本人の不安が強く表れているときは、無理に食事へ誘導するよりも、まずは気持ちを落ち着ける対応が大切です。
安心感が得られたあとであれば、自然と次の行動にもつなげやすくなります。
「何をするか」よりも「どんな気持ちでいるか」に目を向けることが、認知症ケアの基本です。
認知症ケアでは、「事実を伝えること」よりも「安心してもらうこと」が優先されます。
正論や現実をそのまま伝えると、かえって本人の混乱や不安を招くことがあります。
だからこそ、「正しさ」よりも「やさしさ」のある対応を心がけることが、信頼関係を築くうえでもとても大切です。
認知症の方にとって、一番の支えは「安心できる人の存在」です。
「現実に合わせる」ことよりも、まずは本人の気持ちを受け止める姿勢が大切です。
そのうえで、一緒に悩んだり、そっと寄り添ったりすることが、信頼や安心感につながっていきます。
受験では、「どんな声かけが本人の気持ちに寄り添っているか?」という視点を持つと、迷わず正解にたどり着けますよ。
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02
過去の介護福祉士国家試験でも出題された、
バリデーションについての理解が求められる問題です。
バリデーションとは
①認知症高齢者が示す言動や感情を「否定せず」「矯正せず」に受け止め、
尊厳と安心感を回復・維持する
②本人の心の世界に寄り添い、孤立感や不安を和らげる
ことを特徴としています。
×:誤りです。
明らかに否定をしています。
このような返答は、Aさんの混乱をさらに増幅させ、
信頼関係を大きく損なう可能性があります。
×:誤りです。
Aさんの記憶力の低下を責めています。
本人の不安を増大させる不適切な対応です。
〇:正しいです。
本人の感情に寄り添っています。
一緒に探すという言葉が、
孤立感の解消につながる適切な対応です。
×:誤りです。
丁寧な言葉に聞こえますが、
まだ本人の不安は解消されていない状態です。
まずは、本人の不安の解消に取り組むことが望ましいです。
×:誤りです。
Aさんのことを否定して責めています。
寄り添いは感じられず、
不安も孤独感も増大させる不適切な対応です。
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03
正解は「心配ですね、一緒に探しませんか」です。
認知症の方には、不安を解消することを優先して考えてみましょう。
真っ向からの否定や他のことへ誘導しようとしても、
安心できずに落ち着きがなくなってしまいます。
まずは安心してもらえるような対応を考えましょう。
不適切
この発言は、Aさんを攻めているように感じられる恐れがあります。
不安感を煽るような発言を避けて、寄り添った発言をしましょう。
不適切
この発言は、Aさんの自尊心を傷つけてしまう恐れがあります。
認知症の場合は「記憶障害」を考慮して対応しましょう。
適切
この発言は、Aさんに寄り添った発言です。
「一緒に探してくれる」と思っていただけると安心感がでます。
ともに不安要素を解消してくれる姿は、
Aさんにとって落ち着きのある信頼できる存在になるでしょう。
不適切
昼食のために訪問しましたが、
不安を抱えている状態では避けるべきです。
まずは不安を解消してから昼食に誘導しましょう。
不適切
事実だとしてもこの発言は不適切です。
言われたAさんは、気が付けなかったことを指摘されたことに対して、
怒りや悲しみを感じてしまうでしょう。
正論ではありますが、思いやりのあるものにしましょう。
今回は、アルツハイマー型認知症の対応に関する問題でした。
介護福祉職の対応次第で、Aさんの心境は大きく変わります。
現場で働くプロとして、まずは安心感を抱いてもらいましょう。
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