介護福祉士 過去問
第37回(令和6年度)
問42 (認知症の理解 問4)
問題文
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問題
介護福祉士試験 第37回(令和6年度) 問42(認知症の理解 問4) (訂正依頼・報告はこちら)
- 近時記憶(新しい記憶)の障害は、初期から始まる。
- 特徴的な症状として幻視がある。
- 脳にアミロイドβが沈着し始めると、すぐに発症する。
- 歩行障害が多く現れるのは、初期の段階である。
- 嚥下障害(えんげしょうがい)が多く現れるのは、初期の段階である。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は「近時記憶(新しい記憶)の障害は、初期から始まる。」です。
アルツハイマー型認知症では、「新しいことを覚える力(近時記憶)」が最初に低下するのが特徴です。
この変化は、本人よりも家族や周囲の人が先に気づくことが多く、診断の重要な手がかりとなります。
近時記憶の低下は、他の認知症との鑑別にも欠かせないポイントなので、確実に押さえておきましょう。
正解。
これは、アルツハイマー型認知症における代表的な初期症状です。
たとえば、「さっき話したばかりの内容をすぐに忘れる」「約束を繰り返し確認する」といった様子が見られることが多く、新しい出来事を記憶する力(近時記憶)の低下が目立ちます。
この段階では、日常会話はスムーズでも、直近の出来事が定着しないというギャップに、周囲が違和感を抱くことがよくあります。
幻視は、レビー小体型認知症に特徴的な症状であり、アルツハイマー型認知症ではあまり見られません。
たとえば、「そこに人がいる」「虫が見える」など、実際には存在しないものが見える体験が繰り返されるのが、レビー小体型の特徴です。
アミロイドβの蓄積は、アルツハイマー型認知症の発症より10〜20年も前から静かに進行しているとされています。
この段階では、まだ症状が現れていない(前臨床期)ことが多く、本人も周囲も変化に気づきにくいのが特徴です。
しかし、この長い潜伏期間のうちに、脳内で神経細胞の障害が進行し、やがて記憶障害などの症状として現れてきます。
歩行障害や身体機能の低下といった症状は、進行して脳の運動やバランスに関わる領域が影響を受けてから見られるものであり、中期~後期の段階に多いとされています。
嚥下障害は、アルツハイマー型認知症の後期に多く見られる症状です。
病状の進行により、脳の広範な部位(特に延髄や運動・感覚を司る領域)が障害され、口腔・咽頭・食道の運動や感覚のコントロールが低下してしまいます。
アルツハイマー型認知症の特徴は、「新しい記憶ができにくくなる」ことが最初に現れる点です。
これを軸にして、他の認知症との違いを理解しておくと、類題にも対応しやすくなりますよ。
認知症の各タイプを、初期症状・進行段階・特徴的な症状で比較して覚えると、選択肢が絞りやすくなります。
・アルツハイマー型=近時記憶の障害
・レビー小体型=幻視
・血管性=まだら認知
・前頭側頭型=人格変化
など、ワンセットで整理しておくと安心ですよ。
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02
アルツハイマー型認知症は、
認知症の中で最も多く診断されている認知症です。
そのため、試験でも頻出されています。
その特徴をしっかりと理解して、正答しましょう。
〇:正しいです。
アルツハイマー型認知症では、
短期記憶を司る海馬が最初に委縮するため、
近時記憶(新しい記憶)の障害が、
一番最初に現れます。
その後、委縮が全般に広がっていきます。
×:誤りです。
幻視が特徴的な認知症は、レビー小体型認知症です。
レビー小体型認知症は、アルツハイマー型に次いで多い認知症で、
約20%を占めて、アルツハイマー型が女性の発症率が高いのに比べ、
レビー小体型は男性の方が多く、女性の約2倍と言われています。
×:誤りです。
アミロイドβの沈着はアルツハイマー型認知症の主要因ではありますが、
症状として現れるのは、数年~数十年かけて蓄積が進んでからです。
×:誤りです。
アルツハイマー型認知症の初期段階で、
目立った歩行障害が現れることは稀です。
歩行障害は、脳の広範囲にわたる機能低下や
身体機能の衰えが見られる後期になって、
現れることが多いです
×:誤りです。
アルツハイマー型認知症において、
延髄など嚥下中枢がある脳幹は、
末期まで比較的温存されているため、
早期には嚥下機能が保たれています。
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03
正解は「近時記憶(新しい記憶)の障害は、初期から始まる」です。
アルツハイマー型認知症とは、
脳にアミロイドβなどの異常なたんぱく質がたまり、
脳細胞が破壊されて脳が萎縮することで発生する認知症です。
認知症は、ほかにも以下の種類があります。
・血管性認知症
・レビー小体型認知症
・前頭側頭型認知症
適切
これは、初期の段階で記憶を司る海馬が損傷を受けるためです。
病気が進行すると、見当識障害や判断力の低下がみられるようになります。
不適切
特徴的な症状に幻視があるのは「レビー小体型認知症」です。
ただし、アルツハイマー型認知症にも原子が現れることがあります。
不適切
アミロイドβが沈着し始めると、すぐに発症するわけではありません。
沈着した後に神経細胞を破壊し始め、その後の脳の萎縮で発症し始めます。
不適切
歩行障害が現れるのは、進行の中期以降です。
初期の段階では、主に「もの忘れ」が見られます。
不適切
嚥下障害は、初期段階では現れません。
嚥下障害が起きるのは、食べ物が認識できなくなり、
嚥下に必要な筋力が低下し始めた時に起こります。
今回は、アルツハイマー型認知症に関する問題でした。
冒頭でも説明しましたが、認知症には種類があります。
それぞれの原因や特徴に違いがあるので、結びつけながら覚えていきましょう。
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