介護福祉士 過去問
第38回(令和7年度)
問121 (総合問題 問8)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

介護福祉士試験 第38回(令和7年度) 問121(総合問題 問8) (訂正依頼・報告はこちら)

次の事例を読んで、問いに答えなさい。

〔事例〕
Aさん(42歳、男性)は、知的障害がある。父親(72歳)と二人暮らしをしている。半年前、Aさんに血便がみられたため病院を受診したところ、大腸がん(colorectal cancer)と診断され、S状結腸ストーマを造設した。パウチの交換に支援が必要となり、退院後は父親が自宅で介護をしていた。父親の介護負担が大きくなったため、居宅介護(ホームヘルプサービス)を利用することになった。

ある日、訪問介護員(ホームヘルパー)にAさんから、「今度、父親と温泉に行くことになったが、便のにおいが気になる」と相談があった。
次のうち、訪問介護員(ホームヘルパー)がAさんに勧める食品として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • チーズ
  • たまねぎ
  • ヨーグルト
  • にら
  • アスパラガス

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

この問題は、便のにおいに影響する食品の知識について問われます。

一般的に、動物性たんぱく質や脂質は便のにおいを強くするとされています。

また、元々においのある食品も、腸内で便のにおいを強くする物質が含まれることがあります。

選択肢1. チーズ

誤りです。

チーズに含まれる動物性たんぱく質と脂質は、

一般的に便のにおいを強くするとされています。

選択肢2. たまねぎ

誤りです。

たまねぎは、調理時においを放ちます。

また、腸内で悪臭を産生する物質が含まれている為、

便のにおいを強くするとされています。

選択肢3. ヨーグルト

正解です。

ヨーグルトは、腸内の善玉菌の増加により腸内環境を整えることで、

便のにおいを抑える効果があるとされています。

選択肢4. にら

誤りです。

にらは、食品自体からにおいを放ちます。

またたまねぎと同様に、腸内で悪臭を産生する物質が含まれている為、

便のにおいを強くするとされています。

選択肢5. アスパラガス

誤りです。

アスパラガスは、便のにおいに直接影響を与える食品ではありませんが、

アスパラガスに含まれる成分が、尿のにおいに影響を与えるとされています。

Aさんが気にしているのは便のにおいですが、

温泉に行くという背景を考慮すると、適切ではありません。

まとめ

誤りの選択肢には、便のにおいを強くする根拠となる物質がありますが、

その物質について学習するより、ヨーグルトの善玉菌が腸内環境を整えるという、

一般的な知識を考慮する方が有効です。

また、チーズ、たまねぎ、にらも食品自体ににおいを持つものばかりなので、

除外することができます。

アスパラガスは迷うかもしれませんが、アスパラガスもにおいがあることと、

アスパラガスには尿のにおいを強くする作用があるという知識があれば、

消去法でも解くことができます。

 

参考になった数3

02

この問題は、「ストーマを造設している場合、排泄物のにおい軽減のためどの食品を進めるのが適切か」を問う問題です。

 

選択肢の中では、ヨーグルトが適切です。ヨーグルトに含まれる乳酸菌などの善玉菌は、腸内環境を整える働きがあり、便臭の軽減につながる食品として考えられています。

 

以下が解説です。

選択肢1. チーズ

不正解

 

チーズは乳製品ですが、チーズなどの動物性たんぱく質を多く含む食品は腸内でのタンパク質の分解によってにおいの原因となる物質が生じることがあります。したがって「乳製品だからヨーグルトと同じ」と考えないことがポイントです。

選択肢2. たまねぎ

不正解

 

ためねぎは健康に良い食品ですが、ストーマから排出される便のにおいを軽減する食品としては適切ではありません。むしろためねぎなどの食品は人によってはガスが増え、においが強くなることがあります。

選択肢3. ヨーグルト

正解

 

腸の中にはさまざまな腸内細菌がいます。腸内環境が乱れると、腸内でたんぱく質などが分解される過程で、アンモニアなどのにおいの原因となる物質が生じます。ヨーグルトなどに含まれる乳酸菌は腸内環境を整える方向に働くため、便のにおいを軽減する食品として適切です。ヨーグルトの乳酸菌→腸内環境改善→便臭軽減と覚えましょう。

選択肢4. にら

不正解

 

にらも、たまねぎと同様ににおいの強い食品です。にわに含まれる硫黄化合物などによって、食品そのもののにおいが強くなることがあります。ストーマを造設している人では、便やガスのにおいが変化することがあるため、便臭が気になる人に積極的に勧める食品とはいえません。

選択肢5. アスパラガス

不正解

 

アスパラガスは健康的な食品ですが、排せつ物のにおいが変化することで知られているため適切ではありません。

まとめ

ストーマを造設したからといって「食べてはいけない食品がある」というわけではありません。基本的には、本人の体調や消化状態に合わせて、バランスの良い食事をとることが重要です。ただし、食品によって、ガスやにおいなどが変化することがあります。そのため「自分はこの食品を食べるとガスが増える」「排泄物のにおいが変化する」など、本人自身の反応を把握することも大切です。

参考になった数0