介護福祉士 過去問
第38回(令和7年度)
問107 (介護過程 問2)

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問題

介護福祉士試験 第38回(令和7年度) 問107(介護過程 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

次の記述のうち、短期目標に関する説明として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 介護福祉職の介護目標を設定する。
  • 利用者の1年後の状態を記載する。
  • 利用者の家族を主体にして表現する。
  • アセスメントに基づく利用者の具体的な生活課題から検討する。
  • 目標達成時の介護福祉職の満足度を記載する。

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題は、介護過程における目標設定についての知識を問われます。

目標はアセスメントによって明確になった利用者の生活課題について、

課題解決に向けた指標となります。

現実的に無理のない目標を設定していきます。

選択肢1. 介護福祉職の介護目標を設定する。

誤りです。

目標設定する時は、介護福祉職の目標ではなく、

利用者本人の目標を設定します。

介護福祉職は利用者本人の生活目標に沿って支援していきます。

選択肢2. 利用者の1年後の状態を記載する。

誤りです。

厚生労働省は短期目標について具体的な期間を定めていませんが、

要介護認定の有効期間を考慮すると、1年は短期とは言えず、

長期目標の説明がより適切です。

また、短期目標の目安を1~3か月、または3~6か月としている自治体もあります。

選択肢3. 利用者の家族を主体にして表現する。

誤りです。

目標設定する時は、家族を主体にするのではなく、

利用者本人を主体にして目標を立てます。

長期目標も短期目標も本人の目標を設定していきます。

選択肢4. アセスメントに基づく利用者の具体的な生活課題から検討する。

正解です。

記述の通り、アセスメントによって利用者本人の生活課題を明確にし、

課題解決に向けて目標を設定していくことが大切です。

選択肢5. 目標達成時の介護福祉職の満足度を記載する。

誤りです。

目標達成時に、介護福祉職の満足度を記載することはありません。

達成時は利用者本人の状態について、客観的な事実を記載します。

介護福祉職の考えや主観的な意見を記載することも適切ではありません。

まとめ

目標設定についても主体は家族や介護福祉職ではなく利用者本人です。

これはどの分野においても共通の基本原則になります。

これを覚えておくだけでほとんどの選択肢が誤りであることに気付くことが出来ます。

目標期間については明確な定めがないものの、自治体によりある程度の目安は明示されています。

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02

この問題は、「介護過程における短期目標の意味と、どのように設定するのが適切なのか」を問う問題です。

 

特に、

・短期目標は誰のための目標なのか

・何を根拠に設定するのか

・どのくらい具体的にするのか

・介護職の満足度を目標にしてよいのか

を理解しているかがポイントです。

 

短期目標とは?

→介護過程では、利用者様の生活課題を明らかにしたうえで、「この支援によって、利用者様がどのような状態になればよいか」という目標を設定します。その目標には、

長期目標(最終的に目指す生活)

短期目標(長期目標に到達するための具体的な小さな目標)

があります。

短期目標は長期目標を実現するために、まず近い期間で何を達成するのかを具体的にしまします。

選択肢1. 介護福祉職の介護目標を設定する。

不正解

 

「誰の目標なのか」がポイントです。短期目標は、介護福祉職が達成したい目標ではありません。あくまでも、利用者様の生活をどう改善するかという視点で設定します。

選択肢2. 利用者の1年後の状態を記載する。

不正解

 

これは短期目標としては長すぎることが問題です。「1年後」という期間は、一般的に短期目標として設定するには長すぎます。短期目標は、長期目標を達成するための、比較的短い期間の目標です。

選択肢3. 利用者の家族を主体にして表現する。

不正解

 

介護過程の中心は利用者様です。したがって、短期目標も利用者様を主体として設定することが基本です。例えば、「家族がAさんの食事介助を毎日行えるようにする。」ではなく、「Aさんが安全に食事を摂取できる。」など、利用者様の生活・状態を中心に考えることが大切です。

選択肢4. アセスメントに基づく利用者の具体的な生活課題から検討する。

正解

 

短期目標は、アセスメントによって明らかになった利用者様の具体的な生活課題をもとに設定します。アセスメントとは、「利用者様の生活上、何が課題になっているのか?」を明らかにすることです。つまり、介護過程では、情報収集→アセスメント→生活課題の明確化→目標設定→介護計画→実施→評価という流れになります。根拠なしに目標を決めるのではなく、「生活上の課題は何なのか?」を明らかにします。

選択肢5. 目標達成時の介護福祉職の満足度を記載する。

不正解

 

目標の主体が違うことがポイントです。短期目標は、「介護福祉職が満足できたか」ではありません。例えば、「介助が上手にできて、介護福祉職が満足した」としても、それだけでは利用者様の生活が改善されたとは限りません。重要なのは、利用者様にどのような変化が起こったのかです。

まとめ

介護現場では、「利用者様の生活にどういった変化が起こるか」を考えることが大切です。例えば、「本人ができる部分は本人に行ってもらい、必要なところを支援する」という視点を持ちます。そして支援した後は、「目標は達成できたか?」「利用者様の生活にどんな変化があったのか?」を確認します。つまり、「目標を立てて終わり」ではなく、利用者様の変化を見ながら評価し、必要なら目標や支援方法を見直すことまでが介護過程です。

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