介護福祉士 過去問
第38回(令和7年度)
問75 (発達と老化の理解 問3)
問題文
次のうち、健康な状態と心身の機能が低下して介護等が必要な状態の中間を示す用語として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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問題
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介護福祉士試験 第38回(令和7年度) 問75(発達と老化の理解 問3) (訂正依頼・報告はこちら)
次のうち、健康な状態と心身の機能が低下して介護等が必要な状態の中間を示す用語として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- エイジング(aging)
- サルコペニア(sarcopenia)
- ロコモティブシンドローム
- ホメオスタシス(homeostasis)
- フレイル(frailty)
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この過去問の解説 (3件)
01
介護・福祉の専門用語をしっかり覚えているかがポイントです。
×
年齢を重ねることに伴う、心身のすべての変化を指す用語なので不正解です。
×
加齢に伴って「全身の筋肉量が減少」し、
それに伴って「筋力や身体機能が低下」した状態を指す用語なので不正解です。
×
骨、関節、筋肉、神経といった「運動器」の障害によって移動機能が低下し、
進行すると「要介護」や「寝たきり」になるリスクが高い状態を指す用語のことなので不正解です。
×
外の世界の環境が変化しても、体の中の環境を常に一定の安定した状態に保とうとする生物の仕組みのことです。
人間の体は、このホメオスタシスのおかげで、意識しなくても自動的にベストな状態が維持されていますが、
高齢になるとこの機能は低下します。
〇
健康な状態と心身の機能が低下して介護等が必要な状態の中間のことを指す用語なので正解です。
フレイルの最大の特徴は
「適切な介入(食事、運動、社会参加など)を行えば、元の健康な状態に戻る可能性がある」(可逆性)
という点にあります。
介護・福祉用語は問題文でも出てくることがありますので、
言葉と意味をしっかり押さえましょう。
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02
この問題は、「健康な状態と介護などが必要な状態の中間は何か」を問う問題です。
イメージすると、健康→フレイル(frailty)→要介護状態という流れです。ただし、フレイルは「要介護になることが決まった状態」という意味ではありません。適切な栄養・運動・社会参加などによって、健康な状態に戻る可能性があることが重要な特徴です。
日本語では「虚弱」と表現されることがあります。ただし、単に「体が弱った」という意味だけではありません。フレイルは、
・身体的フレイル
・心理と認知的フレイル
・社会的フレイル
など、身体面だけではなく心理・認知面や社会面も含めて考えることが重要です。
不正解
エイジング=加齢・年齢を重ねることです。これは特定の病気や状態を表す言葉ではありません。人は年齢を重ねると、
・筋力低下
・視力低下
・聴力低下
などさまざまな身体的変化が起こります。これらを含めて、エイジング(aging)といいます。
不正解
サルコペニアは、加齢などによって筋肉量・筋力・身体機能が低下した状態です。例えば、
・歩く速度が遅くなる
・立ち上がりにくくなる
・握力低下
などです。
主に筋肉や身体機能低下を表す概念です。
不正解
これは略してロコモともいいます。骨・関節・筋肉などの運動器の生涯によって、移動する能力が低下した状態を指しています。例えば、
・歩くのが難しくなる
・階段を上るのが難しい
・転倒しやすい
などです。
主に「移動機能」に焦点を当てた概念です。
不正解
ホメオスタシスは、日本語では「恒常性」といいます。体内の環境を、一定の状態に保とうとする仕組みです。例えば、
・汗をかく
・インスリンが分泌される
などです。
このように、体は必要に応じて体内環境を一定に保とうとします。
正解
問題文には、「健康な状態と心身の機能が低下して介護等が必要な状態の中間」とあります。これはまさにフレイルの考え方です。フレイルで特に覚えておきたいのは、「可逆性」です。可逆性とは、元の状態に戻る可能性があるということです。例えば、
・運動する
・栄養状態を改善する
・人と交流する
などによって、フレイルの進行を防いだり、改善したりできる可能性があります。つまり、フレイル=要介護状態になる前段階と考えると分かりやすいです。そして、適切な介入により改善する可能性がある点が重要です。
介護現場では、「まだ介護が必要になる前に気付く」ための重要な概念です。例えば、
・最近歩くのが遅くなった
・外出しなくなった
・食事量が低下した
という変化があれば、フレイルの可能性を考えます。そして運動や栄養改善、社会参加などにつなげていきます。
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03
この問題は、心身機能の低下に関わる概念について問われます。
筋力や心身機能は加齢に伴い、徐々に低下していきますが、
運動や栄養、社会参加により予防や回復が可能です。
介護保険では自立支援が介護の土台である為、
要介護状態になり、進行するのを食い止めることも介護福祉士の重要な役割となります。
誤りです。
エイジングとは加齢や老化のことを言います。
心身の機能低下や、介護が必要な状態とは関係なく、
年齢を重ねる過程全般を意味します。
誤りです。
サルコペニアとは、加齢に伴い筋肉量が低下し、身体機能が低下した状態を言います。
サルコペニアになると、立ち上がりや歩行がおっくうになり、
進行すると歩行が難しくなります。
たんぱく質の摂取や筋トレにより予防ができます。
誤りです。
ロコモティブシンドロームとは、筋肉量の低下だけでなく、
骨や関節等の障害により、移動機能が低下した状態を言います。
スクワット、片足立ち等の運動や、たんぱく質だけでなく、
カルシウムやビタミン等の摂取によって予防ができます。
誤りです。
ホメオスタシスは「恒常性」と訳されます。
寒い場所や熱い場所にいても体温は変わらず一定を保ちますが、
その身体の仕組みのことを言います。
この仕組みにより、体温だけでなく血圧や血糖値も保たれます。
正解です。
フレイルとは、心身機能の低下による、要介護者との中間の状態を言います。
サルコペニアやフレイルとの違いは、筋肉や身体状況だけでなく、
精神面や社会面の活力も低下している状態です。
運動や栄養だけでなく、社会参加等を促すことで改善することができます。
エイジングは和訳すると年齢の進行なので、心身機能の低下とは異なります。
ホメオスタシスは恒常性と訳されます。医療分野でも用いる言葉なので覚えましょう。
サルコペニア、ロコモティブシンドローム、フレイルは似たような概念ですが、
サルコペニアは筋肉に着目し、
ロコモティブシンドロームは、筋肉だけでなく、骨、関節、神経等、移動能力に着目し、
フレイルは、身体、精神、社会と3つの側面での機能低下を着目しています。
それぞれの範囲をイメージしておくことが大切です。
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