介護福祉士 過去問
第38回(令和7年度)
問66 (こころとからだのしくみ 問6)

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問題

介護福祉士試験 第38回(令和7年度) 問66(こころとからだのしくみ 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

次の記述のうち、低栄養の高齢者にみられる症状や行動の特徴として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 唾液の分泌が増加する。
  • 腸蠕動(ちょうぜんどう)が亢進(こうしん)する。
  • 食べこぼしが減る。
  • 偏りのある食べ方をする。
  • 体重が増える。

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この過去問の解説 (3件)

01

老化により、食欲の低下、噛む力や飲み込む力の低下、活動意欲の低下等が見られ、

それらが低栄養状態の原因となります。

選択肢1. 唾液の分泌が増加する。

×

低栄養より、唾液の分泌量が減少します。

選択肢2. 腸蠕動(ちょうぜんどう)が亢進(こうしん)する。

×

低栄養による筋力低下が進むと、腸蠕動運動は低下(減退)します。

選択肢3. 食べこぼしが減る。

×

筋力低下や認知機能の低下により、食べこぼしが増加します。

低栄養による筋力低下や関節の痛みでスプーンや箸を正しく持つ握力が弱まったり、

細かな協調運動が難しくなり、手が震えて食べ物を落としやすくなります。

選択肢4. 偏りのある食べ方をする。

〇

噛む力や飲み込む力が弱くなることで、肉・魚・野菜などの硬いものを避け、

柔らかい炭水化物(うどんやパンなど)を選びがちになります。

選択肢5. 体重が増える。

×

低栄養で体重は減ります。

まとめ

加齢によって筋力などが落ちて低栄養状態になると

「意図しない体重減少」「筋力低下によるふらつき」「気力や食欲の低下」

などが見られます。

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02

この問題は、「低栄養になると体や生活にどんな変化が起こるか」を理解しているかを問う問題です。

 

低栄養とは、体に必要なエネルギーはタンパク質、ビタミン、ミネラルなどが不足した状態です。

高齢者では、

・食欲低下

・噛みにくい、飲み込みにくい

・認知症

などが原因で起こりやすくなります。

 

低栄養では、「体の機能が低下する」と考えると覚えやすいです。起こりやすい症状としては

・体重減少

・筋力低下

・免疫力低下

・食欲低下

・フレイル

などです。

選択肢1. 唾液の分泌が増加する。

不正解

 

低栄養では唾液は増えるのではなく、減少することがあります。栄養不足や脱水になると唾液の分泌が低下し、口の中が渇きやすくなります。虫歯や口臭の原因につながります。

 

選択肢2. 腸蠕動(ちょうぜんどう)が亢進(こうしん)する。

不正解

 

低栄養では腸蠕動は低下しやすくなります。そのため便秘になりやすくなります。

 

腸蠕動とは?

→腸が内容物を送るために、波のように動く運動のことです。

亢進とは?

→機能や働きが通常よりたも活発になること、高まることという意味です。つまり、腸の動きが活性化するという意味です。

選択肢3. 食べこぼしが減る。

不正解

 

低栄養になると、食べこぼしは増えることがあります。理由が筋力が低下するため顔や口の筋肉も弱くなるため食べこぼしや噛みにくいことがあります。

選択肢4. 偏りのある食べ方をする。

正解

 

これは低栄養の高齢者によくみられる特徴です。高齢者では、

・調理が面倒

・歯が悪い

・食欲がない

などが原因で食べやすいものだけを食べるようになることがあります(パンだけ、麺類だけなど)。すると、タンパク質やビタミンが不足し、低栄養につながります。

選択肢5. 体重が増える。

不正解

 

低栄養では体重は減少します。栄養が不足すると体は筋肉や脂肪を分解してエネルギーを作ります。その結果、体重減少や筋肉量減少が起こります。

 

まとめ

低栄養が続くと、転倒しやすくなったり褥瘡のリスク、入院や要介護状態につながることがあります。そのため体重の変化や食事量、嚥下状態を日頃から観察することが大切です。

 

 

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03

この問題は、食事や栄養、低栄養状態に関する知識について問われます。

一般的に栄養を十分に摂取できていない高齢者は、

筋肉を始めとした全身的な機能低下が起こります。

偏食によっても低栄養になることがあります。

選択肢1. 唾液の分泌が増加する。

誤りです。

低栄養の高齢者は、唾液腺の機能低下により唾液の分泌が減少します。

唾液の減少により咀嚼が難しくなり、更に低栄養になっていきます。

また、唾液の減少は脱水症状のサインとも言われます。

選択肢2. 腸蠕動(ちょうぜんどう)が亢進(こうしん)する。

誤りです。

低栄養の高齢者は、腸の動きが低下します。

低栄養の人は食事量が少ない為、食べた物の腸に対する刺激が弱く、

腸蠕動が起こりくくなり、腸の機能低下や便秘に繋がります。

選択肢3. 食べこぼしが減る。

誤りです。

低栄養の高齢者は、口腔機能が低下し、

一度口に含んだ物が流れ落ちてしまうことがあります。

また、全身の機能が低下する為、食事に適した姿勢保持や、

食器を上手く使って口に運ぶ動作等も難しくなり、食べこぼしが増える傾向にあります。

選択肢4. 偏りのある食べ方をする。

正解です。

低栄養の高齢者は、偏食によりたんぱく質やビタミン等を、

バランス良く摂取できていないことがあります。

また柔らかい食事ばかりを選んでいる場合、咀嚼力も低下します。

選択肢5. 体重が増える。

誤りです。

低栄養の高齢者は、一般的に体重が減少します。

摂取しているエネルギーが少ないと、身体が筋肉や脂肪を分解します。

また、たんぱく質の摂取量が少ないと、筋肉量が減少します。

まとめ

低栄養状態であると、唾液の分泌量、腸の動き等、様々な機能低下が出現します。

また、姿勢保持や運動機能の低下により食べこぼしも増えていきます。

偏食でも低栄養に繋がるリスクがあり、筋肉の分解により体重も減少します。

機能低下や規則正しい生活習慣に反する行動を覚えておくと正解に繋がります。

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