介護福祉士 過去問
第37回(令和6年度)
問38 (発達と老化の理解 問8)

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問題

介護福祉士試験 第37回(令和6年度) 問38(発達と老化の理解 問8) (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、老年症候群に直接関わる疾患として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 高血圧症(hypertension)
  • 糖尿病(diabetes mellitus)
  • 骨粗鬆症(こつそしょうしょう)(osteoporosis)
  • 心筋梗塞(myocardial infarction)
  • 脂質異常症(dyslipidemia)

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この過去問の解説 (3件)

01

正解「骨粗鬆症(osteoporosis)」です。

 

老年症候群とは、加齢に伴って起こりやすい複数の健康問題が、同時にまたは連続して生じる状態を指します。

代表的なものには、転倒や骨折、認知症、尿失禁、うつ、フレイル(虚弱)などが挙げられます。

これらは身体機能や生活の自立度を大きく左右する要因であり、介護や医療の現場では、「ちょっとした変化」に早く気づくことがとても重要です。

選択肢1. 高血圧症(hypertension)

高齢者によく見られる生活習慣病ではありますが、老年症候群の中心的な要因とはされていません。

たとえば、高血圧や脂質異常症などは加齢とともに増える傾向にありますが、すぐに生活機能の低下につながるわけではないため、老年症候群としては扱われにくいのです。

 

また、これらの病気は症状が自覚しにくいことも多く、気づかないうちに進行していることもあります。

選択肢2. 糖尿病(diabetes mellitus)

糖尿病は、血糖値の管理が必要な慢性疾患ですが、老年症候群の中核とは位置づけられていません。

たしかに、高齢者にとって糖尿病は身近な疾患であり、視力障害や腎機能低下、神経障害などの合併症を引き起こすことで、結果的にADL(日常生活動作)の低下に影響を及ぼすことがあります。

 

ただ、老年症候群とは「加齢に伴う複数の機能低下が重なり合う状態」であり、糖尿病自体はそれに直接含まれる疾患ではない点を押さえておきましょう。

選択肢3. 骨粗鬆症(こつそしょうしょう)(osteoporosis)

正解。

加齢によって骨密度が低下し、転倒や骨折のリスクが高まる代表的な疾患です。

この病気は、「老年症候群」の中核的な問題のひとつとして位置づけられており、日常生活の自立を脅かす重大な要因となります。

とくに高齢者では、ちょっとした転倒が寝たきりにつながることも少なくありません。

だからこそ、早期からの予防や対策が重要ですよ。

選択肢4. 心筋梗塞(myocardial infarction)

命に関わる急性疾患ではありますが、「慢性的に生活機能が低下する」タイプの問題ではありません。

一時的な対応や治療が必要になることはあっても、加齢とともにじわじわと進行し、生活全体に影響を及ぼす「老年症候群」とは性質が異なります。

 

選択肢に迷ったときは、「長期的に生活機能へ影響するかどうか」を見極める視点を持つと、判断しやすくなりますよ。

選択肢5. 脂質異常症(dyslipidemia)

コレステロールの管理が必要な疾患ではありますが、老年症候群のように生活機能全体に直接的な影響を及ぼすものではありません。

健康維持にはもちろん重要ですが、「加齢によって複数の機能が低下し、生活全体に支障が出る」という老年症候群の定義とは異なる点に注意しましょう。

まとめ

老年症候群では、「年齢のせい」と見過ごされがちな変化の中に、医療的な支援が必要なサインが隠れていることがあります。

 

たとえば、「転びやすくなった」「歩き方が変わった」といった何気ない変化にも、骨粗鬆症やフレイルといった背景疾患が潜んでいる可能性があります。

 

受験では、「高齢者によくあることだから」と安易に判断せず、その症状が生活機能に直接影響しているかどうかを軸に選択肢を整理していくと、正解に近づきやすくなりますよ。

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02

老年症候群は、高齢者に多く見られるの健康問題で、

老化に伴う機能の低下や複数の要因が重なって生じる症状です。

その複数の要因に生活習慣病が含まれることはありますが、

基本的には老年症候群と生活習慣病は区別されます。

 

・老年症候群

:原因の1次的要因が加齢である

:「老化に伴う弱りや状態の総称

:サルコペニア、フレイルなど

 

・生活習慣病

:原因の1次的要因が加齢ではない。

:「はっきりした病名の病気」

:肥満症、糖尿病、高血圧症、高脂血症など

 

 

 

 

選択肢1. 高血圧症(hypertension)

×:誤りです。


高血圧症(hypertension)は老年症候群ではなく

生活習慣病です。

 

 

選択肢2. 糖尿病(diabetes mellitus)

×:誤りです。


糖尿病(diabetes mellitus)は老年症候群ではなく

生活習慣病です。

選択肢3. 骨粗鬆症(こつそしょうしょう)(osteoporosis)

〇:正しいです。

 

骨粗鬆症(こつそしょうしょう)(osteoporosis)は

老年症候群に分類されます。

閉経後のエストロゲン低下や

加齢による骨代謝異常などが主な要因のためです。

 

一方で、生活習慣(栄養や運動)で、影響を受けることもありますが、

あくまでもそれは2次的要因です。

選択肢4. 心筋梗塞(myocardial infarction)

×:誤りです。


心筋梗塞(myocardial infarction)は老年症候群ではなく

生活習慣病が重症化して生じた結果の病気です。

選択肢5. 脂質異常症(dyslipidemia)

×:誤りです。


脂質異常症(dyslipidemia)は老年症候群ではなく

生活習慣病です。

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03

正解は「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)(osteoporosis)」です。

 

老年症候群とは、年齢を重ねた高齢者によく見られる、
原因が不明確な症状や徴候のことです。

たとえば、認知機能の低下や歩行障害、うつ状態などになります。

選択肢1. 高血圧症(hypertension)

不適切

 

高血圧は老年症候群に該当しません。
高血圧は、遺伝的要因か生活習慣が原因の「本能性高血圧症」と、
他の病気が原因で起こる「二次性高血圧症」があります。

選択肢2. 糖尿病(diabetes mellitus)

不適切

 

糖尿病は老年症候群に該当しません。
糖尿病は1型・2型に分けられており、
1型はインスリンの分泌ができなくなり、
2型は生活習慣の悪化やインスリンの分泌の減少が原因です。

選択肢3. 骨粗鬆症(こつそしょうしょう)(osteoporosis)

適切

 

骨粗鬆症は、老年症候群の1つです。
骨粗鬆症の多くは、後期高齢者から増加するといわれています。

選択肢4. 心筋梗塞(myocardial infarction)

不適切

 

心筋梗塞は老年症候群に該当しません。
心筋梗塞とは、心臓の血管が詰まり、心筋が壊死してしまう病気です。
老年症候群にも含まれている胸痛が心筋梗塞でも起きるので、
混在しないようにしましょう。

選択肢5. 脂質異常症(dyslipidemia)

不適切

 

脂質異常症は老年症候群に該当しません。
血中のコレステロールや中性脂肪などが基準値から外れることです。
生活習慣病の1つでもあります。

まとめ

今回は、老年症候群に関する問題でした。

 

老年症候群には明確な定義がありませんが、
高齢者のQOLの維持に役立つと考えられているので、
介護の質の改善にも関係しています。

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