介護福祉士 過去問
第37回(令和6年度)
問28 (こころとからだのしくみ 問10)

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問題

介護福祉士試験 第37回(令和6年度) 問28(こころとからだのしくみ 問10) (訂正依頼・報告はこちら)

Bさん(76歳、男性)は、この数週間、日中に、「眠い」と訴えている。Bさんは毎日15時にコーヒー1杯を飲み、たばこを1本吸い、21時に就寝する。夜間の睡眠状態を数日間観察すると、睡眠中にぴくぴくと下肢が動いていることがたびたびあった。起床後、手足に異常を感じるかをBさんに確認したが、「特にない」とのことだった。
次のうち、Bさんの睡眠障害の原因として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • ニコチン摂取
  • レム睡眠行動障害
  • レストレスレッグス症候群
  • カフェイン摂取
  • 周期性四肢運動障害

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は「周期性四肢運動障害」です。

 

この障害は、睡眠中に脚が無意識にぴくぴくと動くのが特徴です。

多くの場合、本人には自覚がなく、その影響は日中の強い眠気や睡眠の質の低下として現れます。

 

よく似た症状に「レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)」がありますが、こちらは入眠前に脚がむずむずして動かしたくなるのが特徴です。

 

「いつ・どんな症状が出るか」で区別して覚えておくと、選択肢の判断がしやすくなりますよ。

選択肢1. ニコチン摂取

ニコチンには覚醒作用があるため、就寝前の摂取は睡眠の質に影響を及ぼす可能性があります。

しかし、今回のような睡眠中の下肢の異常運動とは直接の関係がないため、原因としては適切ではありません。

選択肢2. レム睡眠行動障害

この障害は、夢を見ているときに暴れるような大きな動きや叫び声などの言動が現れるのが特徴です。
つまり、レム睡眠中に筋肉の緊張が十分に低下せず、夢の内容を実際の行動として表してしまう状態です。

そのため、Bさんのように「ぴくぴくとした小さな下肢の動き」が見られるケースには当てはまりません。

選択肢3. レストレスレッグス症候群

この障害は、夜寝る前などに脚がむずむずして、動かさずにはいられないような不快感が出るのが特徴です。
そのため、主な症状は「入眠困難」であり、まだ眠りにつく前に起こるものです。

一方、Bさんのように、すでに入眠後に下肢の動きが見られるケースには当てはまらないため、この選択肢は不適切と判断できます。

選択肢4. カフェイン摂取

カフェインには覚醒作用があるため、就寝前の摂取は睡眠の質に影響を与える可能性があります。

しかし、午後に1杯飲んだ程度で、睡眠中に見られるような「下肢のぴくぴくした動き」が引き起こされるとは考えにくく、今回の症状との関連性は薄いと言えます。

選択肢5. 周期性四肢運動障害

正解。
睡眠中に脚が周期的に動くのが、この障害の特徴です。

本人には自覚がないことが多く、そのために睡眠が断続的に妨げられ、質の低下や日中の強い眠気につながることがあります。

こうした症状は、Bさんの状況と最もよく一致しており、この選択肢が適切と判断できます。

まとめ

「いつ・どんなときに起きている症状か」を見極めることが、正しく選ぶための大切な視点です。

 

「入眠前の違和感」はレストレスレッグス症候群

「睡眠中の動き」は周期性四肢運動障害

このように、症状のタイミングと内容をセットで覚えておくと、選択肢を見極めやすくなりますよ。

 

似たような用語に惑わされず、「どの時間帯に、どんな症状が出ているのか」に注目して、丁寧に読み解いていきましょう。

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02

高齢者は睡眠の質が低下して、

日中の眠気や倦怠感等の健康面への影響が出やすくなります。

自覚のない睡眠中の身体の動きが影響していることもあり、

その原因を見極める知識が求められます。

選択肢1. ニコチン摂取

×:誤りです。

 

ニコチンは睡眠の質を低下させる作用がありますが、

15時(睡眠6時間前)に1本という、時間と数の観点から、

Bさんの睡眠には影響を与えているとは言えません。

選択肢2. レム睡眠行動障害

×:誤りです。

レム睡眠行動障害は、レム睡眠中に、

夢の内容に合わせた暴力的な運動や行動が生じる状態です。

怪我や物を壊すことがあります。
問題文の「ぴくぴくと下肢が動いている」程度の小さな動きの場合は、

レム睡眠行動障害とは言えません。

 


【参考】
レム睡眠は、脳がまだ活動している浅い眠りの状態です。
ノンレム睡眠が、脳も休息している深い眠りです。

 

レム睡眠行動障害は、眠りが浅いときの激しい動きなのに対して、

夢遊病はノンレム睡眠の時に起こり、

不十分な覚醒と深い睡眠状態との間で、

部分的な覚醒の状態が生じ、

複雑な行動(歩行、簡単な作業)を行うことです。

このレム睡眠行動障害と夢遊病は区別されます。

選択肢3. レストレスレッグス症候群

×:誤りです。

レストレスレッグス症候群は、就寝前や安静時に脚に不快感が生じ、

「動かさずにはいられない」状態になります。

足を動かすことで症状が一時的に改善され、

就寝前に強く表れることが多いです。

問題文の「睡眠中にぴくぴくと下肢が動いている」状態は、

無意識下での体の動きであり、

不快感を自覚しているレストレスレッグス症候群の特徴とは異なります。

 

選択肢4. カフェイン摂取

×:誤りです。

 

カフェインは睡眠の質を低下させる作用がありますが、

15時(睡眠6時間前)に1杯という、時間と量の観点から、

Bさんの睡眠には影響を与えているとは言えません。

選択肢5. 周期性四肢運動障害

○:正しいです。

 

周期性四肢運動障害

睡眠中に20~40秒毎に脚や腕がピクピク動いたり、跳ねたりします。

これにより断眠となり、十分な休息がとれず、

日中に眠気を感じる原因となります。

自分で自覚しにくいのが特徴です。
『睡眠中にぴくぴくと下肢が動いていることがたびたびあった。

起床後、手足に異常を感じるかをBさんに確認したが、

「特にない」とのことだった。』

という問題文の説明と特徴が合致しています。

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03

正解は「周期性四肢運動障害」です。

 

選択を悩ませる要素がいくつかありますが、
注目すべきは以下の3点です。
・日中に眠気
・睡眠中にぴくぴくと下肢が動く
・手足に異常は感じない

 

周期性四肢運動障害の場合、この3点すべてに該当します。

選択肢1. ニコチン摂取

不適切

 

ニコチンの摂取で考えられる障害は、
めまいや吐き気、不眠になります。

 

一見適切に見えますが、
Bさんは手足に異常を感じていないので不適切となります。

選択肢2. レム睡眠行動障害

不適切

 

レム睡眠行動障害は、夢の行動が現実になるものです。
 

そのため、眠っている間の大声や叫び声、
または暴力的な行動が発生してしまいます。

 

Bさんは、下肢が動いていますが特に異常を感じている様子はないので、
不適切といえるでしょう。

選択肢3. レストレスレッグス症候群

不適切

 

レストレスレッグス症候群は、
日中の眠気や集中力の低下、気分の落ち込みが見られます。

 

Bさんは日中の眠気だけ該当するので、
他に原因があると考えましょう。

選択肢4. カフェイン摂取

不適切

 

カフェインは、過剰摂取すると動機や不整脈などを引き起こしますが、
Bさんの場合は、1日1杯なのでカフェイン摂取が原因とは考えにくいです。

選択肢5. 周期性四肢運動障害

適切

 

周期性四肢運動障害は、日中の眠気や集中力の低下などが生じます。
本人の自覚がないケースも多いのが特徴なので、
Bさんの睡眠障害の原因として適切です。

まとめ

今回は、睡眠障害に関する問題でした。

 

睡眠にまつわる障害には数種類あります。
起こる症状や自覚の有無といった特徴を
しっかり把握しておきましょう。

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