介護福祉士 過去問
第38回(令和7年度)
問105 (医療的ケア 問5)

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問題

介護福祉士試験 第38回(令和7年度) 問105(医療的ケア 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

次の記述のうち、ボタン型胃ろうチューブを挿入している利用者に対して、介護福祉士が行うケアとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 胃ろう周囲の皮膚に発赤がある場合は、軟膏(なんこう)を塗布する。
  • 1日に2、3回、胃ろうチューブを回転させて、癒着を防ぐ。
  • 胃ろうチューブの抜去予防のため、歩行は避けるように勧める。
  • 胃ろう周囲の皮膚は石けんとぬるま湯で洗浄して、清潔を保つ。
  • 栄養剤を注入する前には、胃ろう部を消毒する。

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題は、胃ろうや経管栄養法についての知識を問われます。

これらは医療行為になりますが、

一定の研修を受けた介護福祉士は、一定の環境の下、

栄養剤の注入を行うことができます。

選択肢1. 胃ろう周囲の皮膚に発赤がある場合は、軟膏(なんこう)を塗布する。

誤りです。

胃ろう周囲の皮膚に発赤がある場合は、

介護福祉士の判断で軟膏を塗布することは不適切となります。

この場合は速やかに看護師や医師に報告し、

軟膏塗布は指示が出た場合に限られます。

 

選択肢2. 1日に2、3回、胃ろうチューブを回転させて、癒着を防ぐ。

誤りです。

胃ろうチューブを回転させる行為は、

チューブと胃の内部の癒着を防ぐ方法として有効ですが、

医療行為であり、介護福祉士が行うケアとしては適切ではありません。

選択肢3. 胃ろうチューブの抜去予防のため、歩行は避けるように勧める。

誤りです。

胃ろうだからと言って、歩行が制限されることはありません。

また、抜去予防の為に歩行を制限する行為は身体拘束であり、

原則禁止とされています。

選択肢4. 胃ろう周囲の皮膚は石けんとぬるま湯で洗浄して、清潔を保つ。

正解です。

記述の通り、胃ろう周囲の皮膚を石鹸とぬるま湯で清潔を保持することは、

介護福祉士として適切なケアとなります。

選択肢5. 栄養剤を注入する前には、胃ろう部を消毒する。

誤りです。

栄養剤を注入する前の胃ろう部の消毒については、

周囲の部分に発赤や炎症の所見がない場合は、

不要とされています。

まとめ

一定の研修を受けた介護福祉士は、

栄養剤の注入を行うことができるようになりましたが、

チューブの回転や自己判断での軟膏塗布はできません。

また、胃ろうだからと言って行動を制限することも適切ではありません。

胃ろう周囲の清潔保持は医療行為にあたらない為、

介護福祉士が実施できます。

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02

この問題は、「ボタン型胃ろうチューブを挿入している利用者に対して、介護福祉士が行う日常的なケア」を理解しているかを問う問題です。

 

特にポイントとなるのは、

・胃ろうの周囲の皮膚をどう清潔にするか

・チューブの回転についてどう考えるか

・発赤があるときにどう対応するか

・胃ろうがあるからといって活動制限をして良いのか

・注入前に毎回消毒する必要があるのか

というところです。

選択肢1. 胃ろう周囲の皮膚に発赤がある場合は、軟膏(なんこう)を塗布する。

不正解

 

胃ろう周囲が赤くなっている場合、摩擦や圧迫、湿潤などさまざまな原因が考えられます。したがって、原因を確認せずに自己判断で軟膏を塗布するのは適切ではありません。もし発赤を確認したら、必要に応じて医師や看護師に報告・相談することが重要です。

選択肢2. 1日に2、3回、胃ろうチューブを回転させて、癒着を防ぐ。

不正解

 

胃ろうチューブの種類によっては、チューブを回転させる場合があります。そのため、「回転=絶対に間違い」ではありません。しかし、介護福祉士が一律に回転させるという対応は不適切です。

選択肢3. 胃ろうチューブの抜去予防のため、歩行は避けるように勧める。

不正解

 

これは、過剰な活動制限です。胃ろうがあるからといって、歩行を避けなければならないわけではありません。介護の基本は「できることを続ける、維持する」ことが大切です。むしろ適切な範囲内で身体を動かすことは、筋力低下の予防や廃用症候群の予防などにつながります。したがって、「胃ろう=安静」ではありません。

選択肢4. 胃ろう周囲の皮膚は石けんとぬるま湯で洗浄して、清潔を保つ。

正解

 

胃ろうの周囲は汗や皮脂、分泌物などが付着することがあります。そのため、石鹸とぬるま湯で清潔にすることが基本的なケアになります。デリケートな部分なので皮膚を傷つけないように優しく洗浄しましょう。

選択肢5. 栄養剤を注入する前には、胃ろう部を消毒する。

不正解

 

胃ろう周囲の皮膚は、毎回必ず消毒するものではありません。日常的には、清潔を保つための洗浄が基本です。特段皮膚トラブルがない限りは不要とされています。

まとめ

介護福祉士が行う基本的なケアは、

・胃ろう周囲を清潔にする

・皮膚の状態観察

・発赤・出血などを確認する

・利用者様の変化や苦痛を観察する

・必要に応じ医師や看護師に報告する

などです。

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